セレブリティ・マーキュリー アラスカクルーズ乗船記(2008年7月15日)

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3日目 ケチカン 入港7時 出港13時
昨晩時刻改正があり、ケチカン入港予定の7時と思った時間は実はまだ6時でした。この時間に目を覚ましたのなら早速12Fに上がって入港ワッチをしなくては、とノーメイクのまま出かけました。本船は狭い水路をそろそろと進んでおり、おとといコンパス調整でぐるぐる回っている時に抜かされた「ノーウェイジアン・サン」、そのすぐ後ろにシアトルから周遊コースでやって来た「スター・プリンセス」がケチカン港とおぼしき所に停泊しているのが見えました。
後ろからは同じ日にバンクーバーを出港したHALの「フォーレンダム」が付いて来ています。ケチカン港は大型客船が同時に4隻も停泊出来るようです。気温は思ったより寒くありませんがおそらく15度位です。

本船は「スター・プリンセス」のすぐ後ろに着岸するようです。

本船の後ろから「フォーレンダム」がそろそろと入って来ました。
定刻より30分ほど早く、ケチカン港に到着しました。「Welcome to Alaska's 1st City」「The Salmon Capital of the World」と書いてあります。
その後朝食に行きましたが、まだ7時前なので流石に空いていました。やはり早起きは三文の得状態です。スモークサーモンを取った所、新鮮なのかやはり美味でした。焼きトマトもなかなか日本では出てこないメニューです。それからパンケーキに体に悪いぐらいのホイップバターを添えてしまいました。

後ろに「フォーレンダム」が着岸しましたが、「ノーウェイジアン・サン(258m)」を先頭に「スター・プリンセス(290m)」、本船(264m)、「フォーレンダム(238m)」と1km以上に渡って大型客船が4隻が連なっていることになります。これはなかなか壮観でした。

初めてのケチカンはどんよりとした曇り空の下、ちょっと寂れた感じの町ですが、桟橋の前だけはみやげ物屋が綺麗にならんでいて、ちょっとしたテーマパークのようでした。バンクーバーでアメリカの入国手続きは済んでいたので、国内航路のような感じで8時過ぎに下船しました。
オプショナルツアーで「Lumberjack Show」(きこりのショー)というのがあり、今回用意されたオプショナルツアーのうち唯一これだけはちょっと見てもいいかも、と思っていましたが、夫に却下されていたため特に見るべきものもなく、ケチカン・クリーク沿いのみやげ物屋群を見に行きました。民芸品と金製品がメインでした。このケチカン・クリークは鮭が上ってくる川で、町中にありながらシーズン中は手軽に鮭の遡上が見れるそうです。
川を離れて今度は小さいケーブルカーで高台の上にある宿屋(West Coast Cape Fox Lodge)に行ってみました。このケーブルカーはこの宿屋が運行しているみたいで、確か2ドルと書いてあったのですが、どこで払うのかわからず結局タダで乗ってしまいました。

案内表示に沿って「Married Man's Trail」降りました。森の中をちょっと歩けるので手軽にアラスカ気分(?)を味わえました。途中我らが「セレブリティ・マーキュリー」も見えました。

トレイルを下りて行くと途中の案内板に「Fish Ladder」とあったので、行ってみると鮭が滝のような急になっている川の部分を迂回するための人間が作った木の水路を見ることが出来ました。
またダウンタウンに戻って来ると、客船が街の一部のように道の先にありました。

その後、一番端の「ノーウェイジアン・サン」の方まで足を伸ばし、船や乗船客の雰囲気をチェックしました。プリンセスにはインド人の団体が乗り込んでいる様でした。
セレブリティ・マーキュリースター・プリンセスノーウェイジアン・サン
戻ってマーキュリーの後ろ姿と「フォーレンダム」の鼻先です。マーキユリーの船尾付近のこのデザインはなかなか特徴的だと思います。名だたる客船を一度にこれだけ見られて楽しかったです。シーズン中ここに一週間いたらもの凄い数の客船を見られることになります。

最後にみやげ物屋を数件チェックし、夫が珍しく日本にはなさそうな色で20ドル位のフリース付きジャケットに興味を示しましたが、結局次港ジュノーでも欲しいと思ったら買うということになりました。20ドルなのですがあくまて慎重です。
一通り町を見物し終わり、職場へのみやげ物の収穫も特になく、夫はジャケットを買わずで結局10時半過ぎには船に戻りました。13時出港ですが最終帰船時刻は12時45分と大らかです。 戻ってすぐ、早いうちに走っておくことにしました。同じジョギングトラックを昨日と同じ40周6km走りましたが、この時間は全く人がいませんでした。
野菜を摂取するために12時頃11Fのビュッフェに行きましたが、つい他のものにも目が行き、アジアンコーナーのチキンサテー(マレーやインドネシアの焼鳥)や、「Pork & Red Bean Steamed Bun」を取ってしまいました。この饅頭は肉まんとあんまんが別々だろうけど蒸篭には区別なく置いてあって不思議に思ったら、肉と甘い赤豆(小豆系?)が中で混ざっていました。しかし、予想に反しなかなか美味しかったので二度びっくりでした。
食事が終わって12時半過ぎに乗船口を見たら、長蛇の列が出来ていました。これは時間がかかりそうだ、と思ったとおり戻って来るのが遅れた人でもいたのか、13時過ぎても出港する気配はありませんでした。
15分過ぎに舫いが解かれ、右舷着岸していた桟橋からバウ・スラスターで離れて行きました。船首が十分に左舷側に回ったあと「スター・プリンセス」をすぐ近くでかわして行きました。

その後しばらく11Fの船首にある「ナビゲーター・クラブ」で本船が細い水路(トンガス・パス)をそろそろと抜けていくのを見物していました。こんな狭い所、船長は嫌だろうなぁと夫は同情的でした。
14時過ぎにまたお腹が空いて、11Fのビュッフェからデザートのケーキとコーヒーを部屋に持って来て食べました。
定例でインターネットに接続しがてら、6Fのフォトショップで昨晩の撮影会の写真を探した所、3ポーズのうち1枚だけこれなら記念にいいかも、というのがありました。それとダイニングテーブルで撮ってもらったのと合計2枚買うことにしました。撮影会の方は19.95ドル、テーブルの方は16.95ドルとかなりの暴利です。
16時頃部屋に戻るとバトラーのハーマンとすれ違い、スナックを置いておきましたのでどうぞ、と言われました。それから「お茶は如何ですか?昨日と同じ緑茶にしますか?」と聞かれたことに感動し、イラナイと言えず「では今日は紅茶を」とカッコつけて頼んでしまいました。夫は部屋のビールを飲み始めましたが、涼しいせいか私はさほど催しませんでした。

それにしてもバルコニーの窓ごしに見える景色は、刻々と移り変わり見ていて飽きません。

と、夫が鯨をみつけました。「エッ!」と夫が示す辺りにカメラを向けましたが、残念ながらあまり見えませんでした。ハワイの時もそうでしたが、夫は何故か鯨やイルカや飛魚をよく目撃しますが、私が見た時にはいなくなっていることが多いのです。
本日のドレスコードは「インフォーマル」、日本船だと男性はネクタイが必要ですが、本船は案内によればジャケット着用でOKでした。ただしジーンズは不可と書いてあったにもかかわらず、Tシャツとジーンズにスニーカーという人達がいました。これは(おそらくカナダ在住の)中国系に多かったです。西洋人は流石にジャケットを着用しており、それが嫌な場合は11Fのカジュアルコーナーに食べに行っているようでした。

Appetizers

  • Lump Crab Cake with Mango-Citrus Salsa


  • Gravlax of Salmon, Cucumber Salad★
Soups

  • Beef Consommé, Chiffonade of Chive Pancakes


  • Chilled Vichyssoise
Salads

  • Tomato and Iceberg Salad, Roquefort Cheese and Chives★


  • Seasonal Greens with Cucumbers, Carrots and Daikon
Entreés

  • SALMON TERIYAKI
    Fried Rice, Braised Bok Choy and Soy Glaze


  • LINGUINI WITH SEAFOOD
    Shrimp, Scallops, Crayfish and Lobster Cream Sauce
Desserts

  • No Sugar Added Chocolate Brownies with Cappuccino Mousse


  • Warm Alsatian Apple Tart, Butter Pecan Ice Cream and Caramel

メインディッシュはお薦めがローストターキー、この他仔牛のグリル、ビーフショートリブの炒め煮(Braised)などがあったのですが、今日はパスタに逃避してしまいました。ちょっと胃腸がくたびれた感じです。相変わらず外は美しい景色が広がっていました。

食事の後、11Fのカジュアルダイニングの様子を行くことにしました。ここには「パームスプリングス・ビストロ」があって、ドレスコードを気にせずコースの料理が食べられる様になっていました。ただし、メニューはメインダイニングとは異なり固定のようでした。それから寿司コーナーもあり味見してみたかったのですが、結局一度も訪れませんでした。ディスプレーは東洋風をイメージしているのでしょうが、微妙な感じでした。
20時半頃、ふと気がつくと後ろから「ノーウェイジアン・サン」がついて来ていました。本船はこのあと無寄港でハバード氷河に向かいますが、「ノーウェイジアン・サン」は翌日ジュノーに行くようです。
本日のショーは歌とトークのようだったので、どうせあまりわからないだろうと思って行かないことにし、お風呂をためてゆっくりすることにしました。
22時過ぎ、遠くHALの客船が反航しているのを夫が目ざとくみつけました。GPSによると本船は北緯56度まで北上していました。