サファイヤ・プリンセス メキシカン・リビエラクルーズ乗船記 (2009年3月29日)

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2日目 航海日
朝9時から日本人コーディネーターによる船内案内ツアーが予定されていたので、気合を入れて目覚ましを7時半にかけていましたが、辛うじて8時過ぎに起きることが出来ました。ベッドルームは本船のオモテに面しているので、窓から進行方向が見えています。電車の運転席後ろの特等席状態です。
14Fのビュッフェ「ホライズン・コート」に出かけました。たくさん乗船している割に人が少ない印象で、フネが大きいからかしら、と感心していました。
イングリッシュ・ブレックファストを意識して、マッシュルームソテーや焼きトマト、目玉焼きとハムを取って来ました。手前はフレンチトースト。
ゆっくり食べる間もなく急いで9時に集合場所である5F中央「グラン・プラザ」の白いピアノのある所に赴くと、昨日の説明会とほぼ同じメンバーが集合していて、間もなく案内ツアーが始まりました。コーディネーターの人はこの横にある「ライディング・ルーム(書斎)」で日中待機しているとのことでした。この近くにはツアーデスクや、キャプテンズ・サークル(プリンセス・クルーズのリピータークラブ)専用のインフォメーションデスクがあります。
この場所を起点にまず同じ5Fの「アート・ギャラリー」を 抜けて船首側に移動して、船首側エレベーターで15Fまで上がりました。外国船では頻繁に絵画等のオークションが開催されている印象がありますが、本船でも何度かあったみたいでした。
15Fの船首部分には「ロータス・スパ」があり、美容院やフィットネスクラブ、サウナ、マッサージ室やプールがあります。内装はオリエンタルな雰囲気でした。

その場所から一旦外に出て、外の円い階段で1つ上がると昨日見た16F「ジョギング・トラック」がありました。朝8時から夜8時まではジョギング禁止で、専らウォーキング用だそうです。

2階分下がると中央部に向かって室外プールと室内プールがあります。昨日は気づきませんでしたが、この間に「サンデーズ・アイスクリーム・バー」がありました。「Create your Own」といってダブルのアイスクリーム(US$1.50)と1ドルで各種トッピングを好きなだけ、好きな組み合わせで載せることが出来るスタイルが人気だそうです。
そのまま船尾側に歩き、朝食をとった「ホライズン・コート」を通過した所大混雑中でした。9時半を過ぎていましたが、この時間帯がピークのようでした。日本船だと朝食は8時半までにダイニングヘ、と言う所が多いのですがやはりそれは私達の世代にとっては早過ぎだと思いました。

船尾側にたどり着くと、ここからエレベーターで一番上の17Fに上り「スカイウォーカー・ナイトクラブ」に行きました。この場所は一番後ろのエレベーターからでないとうまく行けない感じになっていて、連れて来てもらわなければ行く可能性は極めて低い所にありました。プリンセスの大型船の一番後ろの高い所にある見晴らしの良いバーです。オープンは22時半とのことなので、夫が睡魔との闘いに勝ったら行けるかもしれません。ここから船首側を見ると300メートル近くある訳で、大変迫力がありました。日常生活で直線300メートルを見渡すことはそうはありません。
ナイトクラブの入口バックミラーみたいに見えるのがブリッジ航跡もずい分下の方に

同じ船尾側のエレベーターで7Fに下りるとそこに「クラブ・フュージョン」がありました。ここの舞台裏から階段で下りると6Fに隠れ家的な雰囲気の「ウェーキ・ビュー・バー」があるそうです。
7Fを前方に向かって行くと有料レストランの「サバティーニ 」があります。更に前に進むと「ホィールハウス・バー」があり、ここでは社交ダンスが楽しめるそうで、夫の目がキラリと光ったのは頼もしい限りです。この先船首には本船のメインシアターである、「プリンセス・シアター」があります。

写真は「ホィールハウス・バー」のダンスフロア

階段を下りて6Fに行き、再び船尾に向かって歩くと「グランド・カジノ」があり、朝から盛況でした。ここのカーペットは錦鯉が泳ぐ日本風の模様ですが、解説がなければ気づかない所でした。英語だと億劫ですが、日本語での船内ツアーはお薦めだと思いました。

帰りに夫と二人で7F「プロムナード・デッキ」をぐるっと一回りして「三菱重工」のプレートを見つけました。フネ自体は長崎造船所出来ですが、重工の本社がある「TOKYO」と書いてありました。夫によれば、これだけ内装が船主仕様だと、組み立てるだけでも大変なもので、造船所はきっと赤字だっただろうとのことでした。

ちなみに本船はもともと「ダイヤモンド・プリンセス」として組み立てられてましたが、艤装工事中に火災を起こして納期に間に合わなくなったため、二番船として建造中だった「サファイヤ・プリンセス」が急遽「ダイヤモンド・プリンセス」としてデリバリーされ、代わって本船が「サファイヤ・プリンセス」になりました。
それから、目薬を忘れたので6Fの「カリプソ・コーブ(コンビニ)」でプリンセスのロゴが入った船内販売用の目薬(市販の目薬より容量が少ない)を購入しました。
そうこうしているうちに昼を過ぎましたが、お昼は当然にパスということで、7F「プロムナード・デッキ」でジョギングをすることにしました。
船首部分は一旦階段で8Fに上がる必要がありますが、3周すると1マイルとありました。ただ走った感じでは1,609m(1マイル)と言うよりは1,852m(1海里:ノーティカル・マイル)ぐらいある様に感じました。本当の所はわかりませんが、290mの船のほぼ端から端まで走っているので1周600mはあるのではないかと思います。

写真は8Fの船首部分
部屋に戻るとまだ14時台でしたが、喉の渇きからビールを飲んでしまいました。夫が朝にビールを12本まとめて(6本まとめると割引価格だったので)注文してしまい、冷蔵庫から溢れんばかりだったので、つい手が出てしまいました。
と、その後二人して気持ちよく数時間気絶してしまったようです。気が付けばもうフォーマルの用意をしなければいけない時間となり、大急ぎで身支度を整えていた所「ハッッ!」。日本からフォーマル用のバッグを持って来るのを忘れました。スイート客には生花のブートニアとコサージュのサービスがあって、バッチリと決めた感じなのにバッグなしは残念でした。
折角のフォーマルなので、写真撮影も頼みたかった所ですが、とても時間がなくて、朝コーディネーターを通じて18時に予約した5Fの「サヴォイ」に駆け込みました。ちゃんと二人用の席でよかったです。食事中にコーディネーターがわざわざ挨拶に来てくれました。

本日は「Captain's Welcome Dinner」です。ちなみに昨日は「Sailaway Dinner」。プライム・リブのローストビーフを食べられなくて少し残念でした。

Appetizers

  • Grapefruit and Kiwi(V)★


  • Crabmeat Quiche with Roasted Chili Mayonnaise
Soups and Salad

  • Creamy Asparagus Soup with Salmon Dumplngs


  • Herbed Chicken and Wonton Soup, Spring Onion★
Soups and Salad

  • Butter Lettuce, Curly Endive, Radicchio and Arugula Salad(V)★

  • (スープとサラダの欄からスープとサラダの両方を選択)

    氷に載せられた無塩バター
Main Courses

  • Skillet-fried Halibut with Swiss Chard
    Green Beans and Potatoes, Tomato-Onion Sauce★


  • Crilled Mignons of Beef Tenderloin with Madeira-Truffle Demi-Glace
    Vegetable Medley, Almond Croquettes★
デザートには「Semi-Frozen Cookie and Cream Parfait Honey-Bourbon Sauce」を食べました。普通のコーヒーは無料ですが、エスプレッソやカフェ・ラッテは2ドルかかります。

食事が終わってショーを見るために7F「プリンセス・シアター」に行く途中、20時からの食事の人たちのためのクルー紹介が本船中央吹き抜けの「グランド・プラザ」で行われていたので、イギリス人キャプテンのスピーチをちょっとだけ聞きました。
本日のメイン・ショーは20時15分から「ピアノ・マン」、ほぼ満員という盛況で、ビリー・ジョエルやエルトン・ジョンなど聴き慣れた曲が続きましたが、不覚にも本日二度目の気絶をしてしまい、気が付いた時にはほとんどショーが終わっていました。大音響の中でも本当に眠ければ眠れるもんなんだと我ながら感心しました。
21時半にショーが終わった後、折角のフォーマル日なのだからちょっと踊ってみようと7F「ホイールハウス・バー」に繰り出しました。水だけでよかったのですが、夫が礼儀だからとグラスワインの赤を注文してしまいました。その勢いでそこからは音楽がかかるたびこのテンポならブルースが踊れるみたいな感じで何と3曲も踊ってしまいました。最初は物怖じしていた夫ですが、アメリカ人達の適当なステップを見て俄然自信が沸いた様です。2005年の「にっぽん丸」道東と平泉クルーズで始めてダンスを習った時の拒絶反応を思い出すと、よくぞここまで来たモンだと感慨深いです。
十時過ぎに部屋に戻るとベッドがセットされていました。明日の船内新聞や、スイート向けサービスの無料カナッペの注文票などが置いてあります。それからツインのアレンジメントだとベッドが狭いので、通常のダブルに戻してもらいました。