3日目 8月16日(月曜日) 終日航海日
前の晩21時には寝てしまったので朝はまた早く(6時台に)目が覚め、地平線から出てきたばかりの朝日を見ることが出来ました。
朝一番に走っておくと残りの日が長く使えるので朝食前に走っておくことにしました。プロムナード・デッキに出るドアは二重になっていて、強風が直接船内に入らない仕組みになっています。

船上ジョギングは二日目ですが、暑すぎず寒すぎず気分良く走ることが出来ます。歩いている人とも軽く挨拶するようになりました。

右舷7番ボートのあたりから出発船首に向かってちょっと細くなる通路船首部分で左舷から右舷の方を振り返った所
左舷ではドアのガラスを清掃中中央付近にあるエレベーター船尾は覗き込むと大迫力のウェーキ

「パナマ運河通航中はパイロットの作業場所となるので、乗船客は入らないで下さい」と書いてある傍には牽引用の機関車を繋ぐためのものか、ボラードが付いていました。両舷後方、メインダイニングの脇あたりです。
最初に10周下を走った後、10F「オブザベーション・デッキ」で仕上げをしました。11Fの方は1周200mぐらいだと思いますが、人が少ない分遠慮せずに走ることが出来ました。
朝食は今日も9Fの「リド・レストラン」で軽めにしました。スモークサーモンがなかなか美味でした。
目玉焼きを食べたかったのですが、夫が何故か周辺のベーコンやソーセージだけしか頼まなかったため、一旦列を離脱し、結局オムレツを作ってもらいました。
オムレツコーナーで焼いていたのはフィリピン人クルーで、「へ〜、日本からわざわざ来たんだ〜」とびっくりしていました。
部屋に戻ると掃除が終わっており、スパークリングワインを冷やしてくれていました。特に頼んだ訳ではないのに流石良く気が付くと思います。
10時から10Fの「クロウズ・ネスト」でワルツの教室があり興味があったのですが、10時半からの厨房見学に行きたかったので、ちょっとだけ覗いてみることにしました。生徒が数名しか参加していなかったのでかなり敷居の高い状態でした。
厨房見学は添乗員さんが一緒に参加してくれるベントだったので、10時20分にいつもの集合場所に行ったところ、参加者は私達ともう1組のご夫婦だけでした。
貼ってあった予約表によると1回目は426名、2回目は484名、予約なしのAs You Wishダイニングが1,035名で合計1,945名分を用意するようです。
見学は「サファイヤ・プリンセス」「パシフィック・ドーン」に続き本船で3船目ですが、何度見ても飽きません。
1日に9,000食も用意するのは本当に大変なことで、ものすごいノウハウの上に成り立っていることを実感します。
忙しい合間にディスプレーを作って舞台裏を見せてくれるクルーに感謝です。

パン・製菓の部門ではオランダ船らしく風車のディスプレーがありました。

エグゼクティブ・シェフのアンドレアスとフード&ダインのディレクターが立っていたので写真を撮影させてもらいました。「太っているシェフの料理は美味しそう」を地でいく堂々の体形のシェフでした。
最後に牛肉のディスプレイをチェック。手前がポーターハウスでサーロインとフィレを同時に食べられる贅沢な一品ですが、年齢と共に挑戦意欲がなくなってしまいました。その右がニューヨーク・カットで最近はこの位しか食べられない情けなさです。
30分程で厨房見学を終わり、その足でロゴグッズを見に行きました。1つだと20ドルが2つ買うと30ドルというセールがあり、またもキャップとTシャツを買ってしまいました。フネに乗ると敵の思うツボ状態に陥ります。
でもホーランド・アメリカの船隊を表す「dam ships」のロゴはお洒落だと思います。いつもこのテの商品を買うときに渋い顔をする夫が後に大変気に入り、クルーズに出かける時かなりの割合で持って行くようになりました。
そうしているうちに11時半からの本船のエグゼクティブ・シェフ、アンドレアスによる「アップル・シュトゥルーデル(Apfelstrudel)」の作り方教室があったので夫に付き合ってもらい見に行くことにしました。本船にはそれ専用の立派な施設2F「カリナリー・アーツ・センター」があり、身近でシェフのショーを見ることが出来るのです。
アップル・シュトゥルーデルはシェフの地元オーストリアの伝統菓子で、子供の頃から料理に興味のあった彼はお母さんが作るのをよく手伝っていたそうです。「今日これを習ったら自分で作らずにはいられないですヨ!」とのことでした。
ショーの最後にその「アップル・シュトゥルーデル」が試食出来たのは流石高級船でした。

高級船と言えば、本船は色々な場所にさり気なく美術品が置いてあってヨーロッパの博物館のようです。


私達の部屋のある8Fの廊下も、客室のドアとドアの間に絵画が飾ってありました。
昼食は食べずゆっくり過ごしたあと、16時近くになってバルコニーでスパークリングワインを飲み始めました。
と、夫がまたも遠くで潮を吹く鯨を見つけました。私も見えて、カメラに収めようとしましたが、望遠は視野が狭すぎてその瞬間を捕らえるのは至難の業です。潮を吹き終わって潜ってしまったあとをかろうじて撮影しました(写真中央のちょっと白い部分)。
本日はフォーマル、17時過ぎたあたりから準備を始めましたが慣れない装束にまたギリギリになってしまいました。何とか着替えた後、ダイニングに向かう途中でポートレートを撮影してもらいました。12泊のクルーズで3回のフォーマルがあるため、夫はタキシードを持参しています。

メニューはキャプテンズ・ガラ・ディナーということで豪華仕立てで、パッケージの二本目の白ワインをあけました。

Appetizers

  • Salt Cod and Lobster Cake†
    Served with roasted corn relish and tartare sauce


  • Pâté de Foie Gras
    Smooth liver pâté with deep-flavored Ruby Port marmalade, Waldoef salad and gently poached pear
Soups and Salad

  • Duck and Sausage Gumbo
    Hearty but not too thick, with onion, celery, bell pepper, scallion and rice


  • Cream of Four Mushrooms
    A rich and warming blend of oyster, shiitake, button and enoki mushrooms
Entrées

  • Horseradish-Crusted Halibut Fillet
    Draped with an aged cocnac lobster sauce, accompanied by Parisian carrots and dilled chateau potatoes


  • Lobster Royale†
    A trio of creamy lobster Thermidor, grilled fillet mignon and broiled lobster tail, served whipped garlic mashed potatoes and a mixture of bok choy, broccoli and carrot
Desserts

  • No Sugar Added Vanilla Ice Cream


  • Double Strawberry Cheese Cake†

定番の「ロブスターとステーキ」にすっかり満足し、メインダイニングも2回目ということでアシスタント・ウェイターのアルにインドネシア語を教えてもらったりしていい気分で部屋に戻ると、飛び魚が待っていました。
今まで2F「ビスタ・ラウンジ」のショーはスキップしてきましたが、今晩は最初のプロダクション・ショーであるということと、その前にキャプテンの挨拶があるというので、始まる30分ぐらい前に2Fのビスタ・ラウンジでスタンバイしました。キャプテンが主だったオフィサーを紹介しますが、一番の人気はやはりエグゼクティブ・シェフのアンドレアスでした。

ちなみにキャプテンはオランダ人なので英語がとても上手ですが、本船でのアナウンスはすべて最初にオランダ語、次に英語という順番でした。
ショーは「GRAND TOUR」というダンスがメインの構成で、フレンチ・カンカンあり、アイリッシュダンスありとわかりやすくて面白かったです。
ショーの後流れで同じツアーの関西から来た御婦人2人と「クィーンズ・ラウンジ」を覗きに行きました。すると予想外の日本船状態です。うむこれならブルースを踊れるな、という音楽でとても上手な西洋人のカップルがスロー・フォックス・トロットを優雅に踊っており、他は遠巻きに見守るだけでした。外国船は皆適当に踊るもんだと思い込んでいましたが、フネによってこんなに違うとはかなりの驚きでした。
適当ダンスを踊れず何となく消化不良になり、23時を過ぎて更にディスコに行ってみることにしました。その前にちょっとトイレに寄ると、洗った後に手を拭くタオルが置いてありました。高級感があります。
ディスコ「ノーザン・ライツ・ナイトクラブ」では80年代の音楽がテーマでした。私達が行った時には2人ぐらいしか踊っておらず、そこに我々日本人4名が乱入しました。
最初にいた2人はすぐにいなくなり、しばらく独占状態が続きました。西洋人が何名か通りがかって様子を伺っているのですが、すぐにいなくなってしまいます。このディスコに関しては外国船のノリはなく、盛り下がっていると思いました。
最後にバーに行って皆で一杯ずつ飲んで、24時頃部屋に戻りました。久々に夜遊びをした一日が終わりました。