12日目 8月25日(水曜日) 終日航海日
昨晩2時に時刻改正が行われ、英国標準時からヨーロッパ時間に戻りました。1時間早まってしまったので、8時と言っても身体にとっては7時ですが頑張って起きることにしました。今日も気持ちの良い朝です。
翌日は下船日でせわしないでしょうから、今朝は2Fの「ビスタ・レストラン」に行きたいと思っていました。ただしここは8時から9時半までしかオープンしていないので、眠たがる夫を9時に起こして、レストランに行きました。そして今回は2回目ですが、何としてもニシンを食べたいと思っていました。

夫の選択

  • Plain yogurt
    ヨーグルト


  • Sunny side wp with hickory smoked bacon and pork sausage
    目玉焼きとベーコンとソーセージ
私の選択

  • Kippered Herring with scrambled eggs, smothered onion
    ニシンの燻製、スクランブルエッグと玉葱添え(予想と違ってかなりお洒落な物が出て来てしまいましたがとても美味しかったです。)


  • Buttermilk pancakes with hot maple syrup
    ホットケーキ

10時からは「ビスタ・ラウンジ」で下船説明会があったので、レストランから直接行きました。前回「レジェンド・オブ・ザ・シーズ」でもそうでしたが、大多数を占める英語スピーカー以外のオランダからの乗客のために、クルーズ・ディレクターのマイケルともう1人、オランダ人の男性が交互に喋っていました。オランダ語はドイツ語と似た感じですが、何を言っているのか全然わかりません。が、ハイは「Jaヤー」、いいえは「Neeネイ」というのが漸くわかりました。
添乗員さんによると、本船のオランダ人の船長はロッテルダム発着ということで、英語でアナウンスする前にまずオランダ語で喋っていましたが、これはとても珍しいこととのことでした。外国船の下船説明会は何度か参加していますが、このクルーズ中に受けた面白い質問トップ10、の紹介が必ずと言っていい程あります。
そしてその後、所属するセクションごとにクルーの紹介があるのですが、エグゼクティブシェフの紹介のところでひときわ拍手が大きくなります。全員が舞台と舞台前に揃うとエンターテイナーによる歌と、全員の合唱がありました。
終わって11時に部屋に戻ると、掃除が終わっていて、そしてベッドの上に荷造り用のパッドが置いてありました。長かったクルーズもいよいよ最終章、今晩はついにパッキングをしなければなりません。夫がブログ作成のためPCを占有したので、パッキングでも始めるかとちょっと取り掛かりましたが、急に眠くなってそのまま2時間も気絶してしまいました。
14時からは添乗員さんによる下船説明会があり、日本茶と日本のお菓子を用意します、というのに半分釣られて3F「ピアノバー」に出向きました。午前中の説明会で大体分かっていますが、慎重な夫は日本語でも確認しておきたいようです。
玄米茶やほうじ茶のティーバッグと共に、あられ類や羊羹まで置いてあり、これを日本からわざわざ持ってくるのは大変だなと思いました。普段あまり羊羹は食べないのですが日本味が恋しくなっていたので美味しかったです。大体どの外国船も下船の手順は同じようなものなのですが、今回は下船してから空港までの渋滞が予想されるので、一番早い「スーツケースも自分で持って降りる程急いでいる人」の次に降りるようでした。
終わってジョギングに向かい、とりあえずデッキを6周の2マイル走りました。
本船のデッキでのジョギングもこれが最後かと思うと名残惜しいです。立ち止まっては写真を撮影するのであっと言う間に夫と差がついてしまいます。
船尾からの眺めは大迫力でした。本船の前に傾斜した船尾(トランザムスターン(Transom Stern))と航跡を覗き込むのはちょっとしたスリルです。
このあとジムのマシンで3マイルを走り、本クルーズでの運動は終了しました。それにしても毎度外国船のジム装備の充実度には感心します。ランニングマシンもかなり本格的なものなので、悪天候などでデッキを走れない時でもここに来れば全く問題ありません。

夫はまだ走り足りないようなので、ジムの前の部分をぶらぶらしました。「飛鳥U」の11Fオモテにもありますが、コンパスが置いてありました。

戻ってシャワーをするともう17時を過ぎてしまいます。買い置きのビールはとっくに飲み干してしまい、かと言ってバーに買いに行くのも面倒なのでバルコニーでビールを飲むのは諦めます。
17時半を過ぎたので待ちかねたようにメインダイニングに向かいました。
まずはいつものグローシュを注文して喉を潤しました。オランダのビールで、2008年「セレブリティ・マーキュリー」に乗船した時に薦められて以来みつけると飲んでいる銘柄です。
今回のクルーズではトラディショナルな固定制のシートだったため、毎回同じクルーがサービスしてくれました。特にアシスタント・ウェイターのアルとは仲良くなりました。

Appetizers

  • Dialogue of Salmon Tartare with Avocado
    Cold-smoked, pickled and chipotle hot-smoked salmon with lime avocado tomato salsa


  • Golden Baked Brie in Phyllo Dough
    Walm and creamy Brie coated with toasted hazelnuts and wrapped in crispy phyllo dough, served with a spiced apple-cranverry compote
Soups

  • Lobster Bisque
    Silky smooth, classic shelfish soup heightened with aged French Cognac and whipped cream


  • Oxtail en Croûte
    This classic soup is simmered slowly to develop the perfect flavor and served baked in a crusty pastry dough
Salad

  • Classic Caesar Salad
    Hand-cut hearts of crisp romaine tossed with our very own Caesar dressing, grated Parmesan cheese, garlic croutons and anchovies(Available Daily)
Entreés

  • Sacutéed Shrimp Provençal
    Scented with Mediterranean herbs, garlic anc tomato concasseacute;e, served with florets of crisp, tender broccoli


  • Whole-Roasted Tenderloin of Beef
    On a earth bed of calvados-spiked mushroom ragoût, with baby vegetable medley, braised onion and mashed potatoes
メインもそろそろ終わる19時過ぎ、最後の夜のウェイター達のパレードが始まりました。乗船客はナプキンを頭の上で振り回して彼らの労をねぎらいます。
Desserts

  • Raspberry frozen yogurt


  • Baked Alaska†
    An ice cream glacier under a blanket of meringue, with a warm brandy Bing cherry sauce

2時間かかって最後の夕食を終えて部屋に戻ると、オランダ人の元エンジニアが昨日のシャトルバスで教えてくれた通りクルーズログが置いてありました。
もうすぐ20時ですが、高緯度の日没は遅くまだまだ明るい中、漁船の向こうに北海油田のオイルリグが見えていました。
パッキングするのは夢のようなクルーズが終わる現実に向き合わなければいけないのと、そもそも広がった荷物をスーツケースに詰めるのが面倒でとても気が重いのですが、そろそろ始めなくてはなりません。
極力荷物は増やさないようにしていたのですが、そうは言っても今までで最長の2週間近いクルーズだったのでそれなりに買ってしまいました。
いつまでも現実逃避していられないので、21時過ぎにようやく1つめのスーツケースに取り掛かりました。先ほどから夫が気絶しているため、孤独な作業となりました。
1時間弱で目処がたち、復活した夫と本船最後の夜遊びに出掛けました。もちろん仲良くなったご婦人達と22時に3F「オーシャン・バー」で待ち合わせしています。
カクテルを飲みながらそこで1時間半ほど過ごしました。外国船のクルーズで日本からのツアーに乗っかったのは初めてでしたが、こうして色々な人達と知り合いになることが出来て楽しかったです。
部屋に戻る前に名残惜しくプロムナードデッキを1周しました。幅が広くチーク材が張ってあってとても走りやすかったです。いつの間にか外は雨でした。

「ビスタ・レストラン」では朝食用のセッティングがされて夜が明けるのを待っています。

12時近くなりスーツケースの回収が始まって、エレベーターホールに沢山置いてありました。
戻って最後のパッキングを終えて、我家でも締切前に無事スーツケースをドアの外に出しました。「翌朝着るものまでスーツケースに入れて出してしまい、仕方なくパジャマで下船した乗客の話」は下船説明会の定番ネタです。
GPS航路図ではロッテルダムはもう目と鼻の先でした。ニューカッスルから予定ほど膨らまずに真っ直ぐここまで来たようでした。