2日目 4月30日(火) 終日航海日
昨晩は初日から飛ばしてしまい寝たのは1時半頃だったので、目覚ましはちょっと遅めの8時にかけていました。でもそれよりも何よりも一晩中オモテからの強風を受けて隣のキャビンとの仕切りがバタバタと尋常じゃない騒音を立てウルサい上、カーテンが遮光でない白っぽい形ばかりのものだったので早くから明るく、何となく根性で寝ていたため割とすぐに起床しました。
行事に参加する予定はほとんど程ないため、ゆるゆると身支度をし、夫があまり食欲がないと言うので11Fのビュッフェに赴きました。

船のキャビンは鉄板で囲まれていて、あらゆる壁にマグネットが付くイメージがありますが、この部屋はその上に化粧板がかぶせてあるためか全然ひっつきません。唯一バルコニー出入口の脇がマグネットスペースでした。

夫ほどではありませんが、私にもそこそこダメージはあったので少な目にしました。9時頃でしたが混雑のピークだったのか、座る席を見つけるのには少々苦労して相席で座りました。

終わってトモの上部階(12F)に行くと、ステキなラウンジがあってアマデアに似た感じでした。バーカウンターとダンスフロアがあったので、沢山あるバーのうちの1つなのかと思ったら、ここがクラブレストランの「イル・マニフィコ」でした。カバー・チャージが33.5ドルもかかるのですが、ミニ・スイートにはここでの食事1回分がサービスされるのでどの日に行くか悩む所です。
クラブレストランを出て前方に向かうと、右舷にラ・テヴェルネッタ・ピッツェリアがあります。4種類のピザの他、5種類の中華麺も食べられるそうです。ピザも麺も美味しかったそうですが、結局私達は一度も行きませんでした。
その場所でもう1階分上がると最上階に出ます。トモにはテニスコート兼バスケットコートがあります。外国船はキリスト教的に縁起の悪い「13」を嫌うため、13Fはなくここは14Fと表示されていました。
再び12Fに下りて部屋のある前方に向かうことにします。プラネタリウム・アトリウムを外から見るとガラス張りで、如何にも太陽光を取り入れそうでした。
欧州人は日照に対する飢餓感が強いのか、日焼けを気にせず真っ赤になるまで焼いているイメージがあります。13Fのオモテにもデッキチェアーが並んで沢山置いてありました。ただ隣とくっついているので満員になったらバツが悪そうです。
ビュッフェにあったマシンで淹れるコーヒーは薄くてあまり美味しくないため、飲みなおしと部屋のすぐそばにあるシレーナ・バーでエスプレッソを飲みました。1.6ドルなので安いのですが、それでも「EXTRA」飲み放題パッケージに入っていると気軽に注文できます。
10時頃部屋に戻ると掃除が未済でした。高級船ではないのでこれは仕方のないことでしょう。その間に走ってしまうことにしました。鉄板は気持ちの面では今ひとつですが、向かい風の割には6周(7.2km)を気持ちよく走ることが出来ました。ぐるっと全通しているのがとても良いですし、オモテは一旦ハウスに入るので強風の影響を受けることもありません。
走っている最中、クルーと思しき外人達がデッキの喫煙場所で公然とタバコを吸っているのが気になりました。また吸殻が所々に落ちているのもいただけません。
走り終わって5Fの中央を覗くと丁度アルゼンチン・タンゴ教室が始まるところでした。どんなものなのか興味を持ってみていると、最終的に男女が組んで8歩で1セットのステップをやっていました。これを繰り返していれば音楽に合わせてそれらしく踊ることが出来そうです。

【備忘】アルゼンチンタンゴのベタ足(8カウント)
男性:右後退−左横へ−右前進−左前進−右揃え−左前進−右横へ−左揃え
女性:左前進−右横へ−左後退−右後退−左揃え−右後退−左横へ−右揃え
ジョギングウェアのままだったので、部屋に戻って汗を流しましたが本格的に入るのは夕食の前にします。無事掃除は終了していました。

夕飯のスタートがいつもより遅いので、私達には珍しくランチを食べることにしました。雨が降り始めていますが、後方のオープンエアーで食べることにしました。

私はアラカルト・メニューの5Fファンタジア・レストランに興味がありましたが、例によって夫の意向でビュッフェに行きました。日本風チキンカレーはなかなかの味で、見た目がいまいちだったハンバーガーも齧ってみたら美味しかったです。ハンバーガーと言えばとダイエット・コークを飲みました。飲み放題にはソフトドリンクも含まれるのがいいところです。
それから他のレストランはどんな様子かチェックしに行きました。5Fのファンタジアではアラカルト、後方のシンフォニアではセルフサービス方式になっていて、入り口にいたHISの係員尋ねると11Fとはメニューが違うと答えましたが、覗いたら先ほどと品揃えが同じでした。11Fでは雨天のため中止になっていたパスタも、作り置いてあって食べることが出来たようです。
雨になって夫がずっと天気図はどうなのかを気にしていたので、インターネットに繋いでみることにしました。従量制50c/分のほか、1時間10ドル、3時間24ドル等のパッケージがあったので3時間分とりあえず購入し、Wi-Fiで接続しました。果たして天気図はしばらく好天は望めなさそうな雰囲気でした。天気図を見て安心したのか、ほどなく夫が気絶しました。
15時からはまたダンス教室(サルサ)があったので、当初行く予定はなかったもののちょっと船酔いしかけていたので気分転換に参加することにしました。どういうものかと思ったらマンボをちょっと早くしたような感じでした。
15時半からはクイズ大会に参加するため6Fのオルフェウス・バーに向かいました。エスプレッソを飲みながら8問程の問題に答え、夫と協力して見事全員正解したのですが、全問正解が6組あったため抽選の結果何ももらえませんでした。コスタのロゴが入ったウエストポーチをもらえたようです。
16時からもダンス教室(チャチャチャ)で、先ほどのサルサの合間に「チャチャチャ」を挿入する「ステップ・ステップチャチャチャ」方式で楽しく体を動かしました。サルサもチャチャチャも本来はプールデッキで開催予定だったのですが、雨で5Fメイン・ホール(アトリウム)に変更になりました。
相変わらず雨がしっかり降っていて、ウッドデッキも水びたしでした。一旦部屋に戻り、まだ済ませていなかった精算用クレジットカードの登録をすることにしました。
機械を信用しない夫は不満なようですが、本船では登録はセルフで行わなければなりません。昨日はこのシステムが不調かつ早めに登録を済ませようとする人で長蛇の列だったのですが、通常乗船後48時間以内に登録せよという期限が倍に延長されたみたいです。つつがなく登録を済ませました。

部屋に戻る途中、すっかり「うちのバー」と化したシレーナ・バーで生ビールを購入し、シャワーをしてさっぱりした後ビアタイムとなりました。

ビールの後は部屋にあったスパークリングワインに突入しました。客室係の人が、午後から氷を入れて冷やしてくれたみたいです。
外は凄い雨になっています。そのうち気持ちよく気絶してしまいました。
今日は唯一のフォーマル日なので、夫は久々にタキシードを着たいと持って来ています。ということでそれぞれに久々ゆえ時間をかけてタキシードとドレスに身を包み、キャプテンのウェルカム・パーティーのある6Fのフェスティバル・シアターに出かけました。開始時刻の19時15分に行ったのですが、列が出来ていてなかなか入れませんでした。
15分近くかかってようやく入り、あまり空席がなかったので7F部分に上りました。何かのカクテルかと思いもらった飲み物はただの甘いジュースで失敗でした。

まずキャプテンが出て来て他のオフィサーを呼ぶおなじみの進行です。本船の日本人スタッフは着物を着て出て来ました。また、チャーター主も紹介されました。

2回目の夕食が始まるちょうどいい時間にパーティーは終わりましたが、どうせまた混んでいるだろうと6Fのオルフェウス・バーでジントニックを飲んで30分ほど時間をつぶしました。
本日はウェルカム・ガラ・ディナー(フォーマル・ディナー)です。本船のディナーは自由席で、大学の同級生だったと言う女性の3人組と相席になりました。

Appetizers

  • Crab cakes with cayenne aioli dip


  • Grilled vegetable marinated eith balsamic vinegar and olive oil
Soup

  • Minestrone


  • Potato and thyme cream soup
Pasta

  • Penne pasta with smoked salmon and vodka sauce★


  • Farfalle pasta with Carrettiera sauce
Main Courses

  • Roasted beef tenderloin served with vegetables ratatouille★


  • Grilled prawn with aromatic oil served with potato and vegetables
Salad

  • Mix salad with carciofi(artichokes) and cherry tomato with Thousand island dressing
Desserts

  • Opera cake


  • St. Honore with chocolate sause

たっぷり時間をかけて食事を終えると、そのまま6Fオルフェウス・バーに行ってエスプレッソを飲みました。
そして折角のフォーマルナイトだったので、勢いで簡易版ダンスを数曲踊りました。
23時過ぎに部屋に戻ると、タオル動物の象が置いてありました。これはなかなかの出来栄えでした。
そして明日の11時半からの船長主催のカクテルパーティーの招待状が置いてありました。ドレスコードは無責任にもインフォーマルと書いてあります。

これには昨日のドレスコードが船内紙にはインフォーマルと書いてあり、日程表との相違に驚いて待機していた係員に夕食前に尋ねたのですが「この船はカジュアルだから問題ないです」的なことを言われてムっとした伏線があります。
こちらの真意は伝わらなかったですが、カジュアル船であろうとインフォーマルはインフォーマル、意訳して日程表に「カジュアル」と書き込まずに、正しくインフォーマルとした上で「本船はカジュアル船なので、襟付きシャツであれば問題ない」旨の但し書きをすれば良かったのではないかと思います。

【画像はクリックで拡大】
と、私は昨日のことを思い出して憤慨している間に、食後用に届けられていたプティ・フール3種類×2コのうち、食べようと思っていたエクレアをよりによって夫が2つとも食べてしまいました。残りは美味しくなさそうだったので残念でした。
航路図を見ると本船は大隅半島の佐多岬を交わし、薩摩半島を回っている所でした。