5日目 5月3日(祝) 終日航海日
昨晩は久々に痛飲したため、朝は目が覚めるまで起きないこととしたのにもかかわらず、船上で興奮しているせいか9時前に起きてしまいました。完全に二日酔いで頭痛とちょっとムカムカしています。GPSによると本船は大隈半島を回り日向灘を越えて四国沖を航行中でした。
9時半頃朝食に向かいました。一度はメインダイニングに行ってみたいものの、前の晩の食事が遅い時間の上そのあとも飲み続けるので挑戦意欲が湧きません。

それでも普段より量が大目になってしまいます。

11Fの「ボレロ・ビュッフェ」で朝もバーサービスのクルーが注文を取りに来るので、カプチーノを頼むのが定番になりました。機械でコーヒーを汲めるのですが、薄くて全然美味しくありません。飲み放題を一括購入しているので、彼らが持ってくる伝票はいつも$0.00-なのですが、サインをしてコスタ・カード(乗船カード)を返却してもらわなくてはなりません。この日たまたま印刷された名前の欄を確認したら別の人のだったので注意しました。カードが迷子になっていないか心配でしたが、無事戻って来ました。悪意はなかったにせよ危ない所でした。
今日の予定では9時から「メレンゲ」ダンス教室があったのですが早過ぎたのでパスし、次は10時半からカントリー(ライン)ダンスの教室がプールサイドであります。それまで船内をブラブラしていると、10時からケーキのデコレーションコンテストが始まりました。まずシェフが見本を示し、参加者の中から3人が選ばれてそれぞれ飾りつけをする趣向のようです。
ところで、本船のデッキプランを見た時から、6Fには通常の公室がある場所の他に、オモテに客室のある6Aというフロアのある点が凄く気になっていました。普通に見た感じではそこに行き着かなかったのですが、6Fオモテはスパやジムの方に向かって下に傾斜していてちょっと不自然です。また天井も低い様に思います。
この上にある部分なのかもしれない、と一旦7Fに上がってみると脇に下に降りる階段を見つけました。

それを下りるとまさしく6Aで普通に客室が並んでいたのでした。1つの階段からは片舷にしか行けないようになっていて変わっています。このような中6階に部屋のある客船は初めて見ました。発見出来てスッキリしました。

そのまま今度は8Fのフロアをずっと通って見ると、「Show Cabin」という立て札のある部屋があってドアが開放してありました。
インサイドの部屋はプルマンベッドで4人まで泊ることが出来ます。このクルーズでの料金は1人99,800円で、プルマンを使う18歳未満の子供は1人あたり2万円であることから、4人家族だと合計は約24万円です(港湾税等別途費用除く)。
バルコニー付の部屋も開放されていたので見てみました。こちらは補助ベッドがないため定員は2名で、料金は139,800円からでした。
洗面関係のスペースがやや狭く感じられたものの、広さ18uは飛鳥Uのバルコニー部屋とほぼ同じです。どの部屋も電気湯沸かし器が置いてあって、これはアジア向けの良いサービスだと思いました。
そうこうするうちに10時半になったので、プールサイドに出向きました。このラインダンスはベーシックなのか、飛鳥Uの「エレクトリック・スライド(乗船客はアスカダンスと呼ぶ)」にかなり似ていました。あまりに似ているので、ついアスカダンスのように足を運んでは間違えてしまいました。
ちょっと休むと今度は11時半からズンバというものに参加しました。これはダンスと言うよりエアロビ的なもので、ずっと動きっぱなしはかなりの運動量でした。
終わって12時過ぎからジョギングすることにしました。デッキは鉄板なのが残念ですが広く、全通しているので走りやすく、興が乗って22周、10kmを走破しました。初夏の風は肌に心地よく気持ちよかったです。
オモテで一旦ハウス(建物)に入る箇所では、角にミラーがあって安全確認が出来るようになっているのが秀逸でした。
走り終わって11Fに上がって来ると、いつの間にか晴れ渡った空の下プールサイドでは昼食タイムの真っ最中でした。美味しそうだったのでそのままの格好で少し食べることにしました。
外のグリルではハンバーガーの他、ムール貝やガーリック海老が良い匂いをさせているのに、夫は食に対する執着が全くないため普通にいつもある物を取って来ていました。

一方私は貪欲にグリルのメニューを楽しみました。デザートにアップルシュトゥルーデルがあったのは珍しくて良かったです。

漸く部屋に戻り、シャワーをしてサッパリしました。このお風呂はシャワーをしようとするとカーテンを閉めると有効スペースが異常に狭く、いまひとつの使い勝手ですが湯量は豊富です。ただ排水が悪くだんだん溜まってしまうので小まめに水を止めました。
14時45分からは3回目のアルゼンチンタンゴで、他の人と組むパターンになりました。戻ってシレーナ・バーでカプチーノを買って部屋に持ち込みました。これだけバーが近いととても便利です。
そうこうするうちに16時から次の社交ダンス教室が始まります。今日は割と熱心に行事に参加しているのですが、あれもこれもと手を出すとかなりの忙しさになりました。社交ダンスなどと書いてあるから何の種目かと思いましたが、何日か前にやったマンボの応用編でした。
その後折角浴槽があるのだから、とフロを溜め、持参した「発汗促進」入浴剤を入れて温まりました。
フロに入った後はもちろんビールです。ツマミは乾き物を持参しているのですが、ちょっと飽きたのでビュッフェを見に行って肴を見繕うことにしました。
夫は「本当はいけないんだぞ」と言いますが、明確に「ご遠慮下さい」という日本船と違いこれは外国船です。ハムやメニューで気になっていた蒸し鶏のゴマソース、大学芋を取って来ました。
ビールを飲みつつ、1チャンネルで放映されていた下船の手引きのビデオを視聴しました。今までの外国船は乗船客を劇場に集め、クルーズディレクターが説明した後クルーの紹介などがありましたが、ビデオで済ませるというのは初めてです。コスタ船はそうなのかもしれません(後日そうではないことが判明)。
19時からは本船のキッズプログラム、スクオック・クラブ(Squok Club)の出し物があるというので興味があり見に行きました。一応ストーリー仕立てでしたがナレーションが英語、イタリア語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語、ドイツ語しかなかったので細かい部分はわかりません。
内容は妖精や騎士にお姫様と西洋人の好きなモチーフのラブストーリーでした。衣装が本格的で可愛らしかったです。この出し物はたっぷり50分ぐらいかかり、私達の食事時間も近付いてきました。
1回目の食事が終わった人達の中にはマスカレード・パーティのために仮装を始めていたり、5Fプラネタリム・プラザで船が用意した装飾品(色のついた大きな紙ナプキンのようなもの、紐など)で工作を始めています。
これを見た夫が自分ももう着替えたいと言い出しました。船内誌を読んでもシステムがよくわからなかったので記載してある”ドレスコート(マスカレード)というのは食事時間から有効なのか、それともマスカレード・パーティ(1回目の食事の人は20時、2回目の人は22時)からなのか”HISの人に尋ねたのですが、要領を得ません。
私の場合は22時からの仮装が正解なのかと思っていましたが、1回目の食事の人達が既に仮装を始めているため夫はすっかりその気でもう止められません。持参した「植木等セット」を「これを着るのは本当は勇気がいるんだぞ」とか言いながら嬉しそうに1点ずつ着用していきます。
20時10分位前にいつもの6Fオルフェウス・バーに到着し、ジントニックを注文しました。植木等の格好は流石に目立つというか皆の視線がイタイというか、それが夫には快感のようです。このパワーには何を着用しても対抗出来ませんが、とりあえず私はP&Oのセーラー帽とボーダーTシャツ、穴の開いた白っぽいクロップトジーンズといういでたちにしました。
夫の許には何人かが一緒に写真を撮ってください、と大人気でした。中でもこのお爺さんとお孫さんの「スーパーマリオとルイーじぃじ」は本格的で素晴らしかったです。
右バーでは初日に食事をご一緒したカップルが飲んでいたので、一緒に食べることにしました。ダイニングで「4名」等と告げ、空席に案内されるまでの間も注目の的でした。

Appetizers

  • Sliced veal with tuna sauce


  • Salmon tartar with horseradish sauce
Soup

Cream of spinach
Pasta

  • Gratinated gnocchi Semolina with tomato cream sauce

  • Farfalle pasta with eggplant and peppers sauce
Main Courses
  • Plaice fish (Puccini style) with broiled potato and vegetables


  • Pork medallion with potato and mozzarella
オマケ
  • Spaghetti Bolognese
    メニューにはないのですが注文しれば必ずあるそうです。

  • Main Coursesの中のChicken cog au vib
仮装に気をとられ食事のことまであまり考えていなかったのですが、今日はイタリアンナイトで、コスタ恒例のシェフやスタッフの紹介とウェイターによる「ボーラーレ」のダンスがありました。
Desserts

  • Tiramisù


  • Panna cotta

食事が終わり、そのまま仮装準備の所になだれ込みます。当初会場は5Fのアトリウムだけの予定だったそうですが、予想外の盛況ぶりに急遽7Fオモテのコンコルドプラザも開放したようです。
そこで紙細工(と言ってもコスタカラーを意識して首に巻いただけですが)を作り準備完了です。
22時になり「マスカレードパーティーの始まり〜〜」と音楽とともに列を作って行進が始まりました。ここで照れていては楽しさ半減なのですが、そんな概念は歳とともにすっかりなくなりました。
アトリウムの所で6Fに下り、例のオルフェウス・バーに至るまでずっと夫が注目の的です。
そのままトモのフェスティバル・シアター」になだれ込み、しばし練り歩いた後アニメーションチームのスタッフがステージに上がってダンスタイムとなりました。ブラジルのロック系(MPB)音楽に合わせ激しく盛り上がりました。そして疲れました。
この後、前日も飲んだ女性3人組とも合流し、再び6Fオルフェウス・バーで飲み続け、明日は鳥羽上陸だと言うのに結局またも寝たのは1時を過ぎました。ちなみにこの時刻、本船的には既にほぼ鳥羽沖でした。