3日目 12月12日(土) 終日航海日 日出6:09 日没16:49
航海情報天候気温正午位置風向風速ジョギングデッキマシン陸上 合計デッキ累計距離累計
曇り27.5℃24-01N 141-29E東3m/s23周--10km23周18km
船内情報講演等イベント 他船の揺れプール
-コントラクトブリッジ教室説明会/キャプテンズ・ウェルカムパーティー大きめのピッチング水なし
ダイニングランチ(6F)ランチ(11F) リド夕食ドレスコードディナーギャラクシーラウンジ(20:30 / 22:00)
鍋焼きうどん洋食ラーメンセットフォーマルフレンチサイ・イエングアン コンサート
前の晩のチューハイがきいてぐっすりと眠り、7時半頃気持ち良く目覚めました。バルコニーに出ると久々に太陽の存在を確認出来て嬉しいです。
朝食を食べるために11Fに上がり、リドカフェに向かいます。プールが大暴れして床が濡れていましたが、危険と判断したのか既に水が抜いてありました。

普段家にいる時の倍ぐらいを食べて既に二晩、まだ胃腸がフルに消化しあぐねている感じです。朝食はいつもの洋食コーナーで気持ち分量を少なくしました。

帰りに和食っぽい物を食べている人がいたので、いつもは通らない右舷のコーナーをチェックすると、ゴハンと味噌汁以外に種類豊富な和食ビュッフェになっていました。これは前回2011年にはなかったサービスです。

朝食前の8時過ぎ、まだ遠くに見えた硫黄島ですが、島の奥の方に摺鉢山も確認出来ました。
30分ほどの食事中にフネはやや左に針路を取っていて、島を右に見ながら航行するようです。2007年の年末年始グアム・サイパンクルーズの時には島を左に見て航行しました。
ところで、今日の朝ゴハンに行く時から新しく買ったデジカメに持ち替えたのですが、ビックリする程立ち上がりが早く、またズームも早いです。スペックが20倍ズームから30倍ズームにレベルアップした以上の差を感じました。火山ガスが立ち上っているのが綺麗に写りました。
海上自衛隊と航空自衛隊の基地の建物や、レーダーが見えています。後日持参GPSの航跡図で確認したところ、本船は島から1マイル(1.852km)以内のところを航行していました。
海図がしっかりしていないと近寄れない近さです。再び摺鉢山が見えて来ました。
新しいカメラで動画を撮影してみました。フルハイビジョン(1920×1080)のサイズで、パソコンとの親和性の高いmp4形式で保存するので、とても楽です。
時刻は9時をまわりました。兵舎か何かの施設が見えました。
島の南端にある摺鉢山がじわじわと近付いて来ます。写真を撮影しつつ、いつ慰霊の汽笛を鳴らすのか待ちました。
摺鉢山に向かう道は工事中のようで、パワーショベルが見えました。この距離なら本船は島からも良く見えていることでしょう。
どうやら汽笛は鳴らないようなので、山に一番近付いた頃この島に眠る日米の英霊に黙祷を捧げました。前回のグアム・サイパンクルーズの小田キャプテンは長音一声を吹鳴したのですが、今回の増山キャプテンが何故やらなかったのか不思議です。
2007年硫黄島通過時の汽笛
9時15分頃から島周遊のコースをはずれ、ラバウルに向け南南東に針路を取りました。
9時半頃部屋に戻ると丁度掃除中だったので、このクルーズのために買ったPCを持ち出してパームコートでネット接続してみることにしました。以前からあった@STATIONサービスよりも便利な上料金は少し良心的になりました。3時間5,000円と12時間15,000円と迷った挙句、3時間の方を購入しました。
外国船では経験あるものの、飛鳥Uで繋ぐのは初めてです。特に問題なく接続し、そして思ったよりも快適な速度に感じました。メールをチェックし、ツイッターで呟くために繋いだ所フォロワーが増えていてビックリしました。
11時から初心者向けのダンス教室がありました。種目はスクエアルンバで、先生が足型を両手で表現してくれるのがアイデアでした。まだ始まったばかりなのか2011年の時よりも生徒が多くて混んでいました。
途中、左舷後方に南硫黄島が見えたので離脱してデッキまで撮影に行きました。先ほどの硫黄島から約60km南にある東京都の無人島です。
ランチの鍋焼きうどんにかなりの未練を残しつつ、夫の意向により12時からジョギングになりました。このクルーズ初のデッキ走に力が入り、暑くて湿っていていて辛かったのですが23周、10kmを完走しました。

大浴場では久々にサウナに入り、2回転(10分×2)してから、通りなれたルートで部屋に戻りました。12Fではほぼ右舷を通っています。

ジョギングで汗をかいたウェアを洗濯機に放り込み、喉がカラカラのビールモードを断ち切って14時半からはブリッジ教室のオリエンテーションです。
選択式のアンケートで、
質問1.コントラクトブリッジをご存知ですか
@全く知らないAトランプを使うゲームという事は知っているB良く知っている
質問2.コントラクトブリッジをした事がありますか
@講習会に参加した事があるAプレイした事があるB試合に出た事がある

夫の回答は下線でした。謙遜したのかもしれませんがこれでは「講習を受けたのにトランプを使うゲームという事だけしかわからなかった」人状態です。
先生は優しそうな人なので、とりあえずこの先生がブエノスアイレスで下船するまでは夫をなだめながら頑張ろうと思います。終わってダンス教室までの僅かな隙間に11Fにオヤツを食べに行きました。
今晩はフォーマルナイトなので、中級のダンス教室は15時からです。種目はワルツで、ライズアンドフォールのような、ワルツの身体の動きのような所から説明がありました。この先生は足型をどんどん先に進むというよりは、それらしく踊ることを主眼に置いているようです。
16時頃部屋に戻って漸くビアタイムに突入出来ました。19時からのウェルカムパーティーまで何も予定がないので、ゆったり過ごすことが出来ました。早くも夫がブログ作成に取り掛かりました。古いWindows XPのパソコンで原稿を作り、テキスト形式でUSBメモリに保存する手順をレクチャーました。
そのUSBメモリの中身を新しい方のPCに移し、ネット接続のためPCルームに行ってブログ投稿をするのは私の役目です。「2015-16飛鳥U南極・南米ワールドクルーズ開始(2015年12月12日)」を書き込みました。自分のPCを直接ネット接続出来るのはものすごく便利です。
18時になる前からフォーマル装束の支度を始めたものの、夫のベストのボタンが取れてしまい、それを付ける時間が余分にかかったため「ムキーっ」となったのを乗り越えて、折角のクルーズの始まりだからと船長と記念撮影をするためにギャラクシー・ラウンジの右舷に並びました。写真撮影をしない場合は左舷から並ばずに入れます。
しばらく待って、増山キャプテンと三人で記念撮影をしました。ポジション的に男性二人の間に立ったのですが、ほったらかし感の強い夫に対し、キャプテンのさり気ないエスコート感は流石だと思いました。
クルーズ最初のフォーマルはキャプテンズ・ウェルカムパーティーです。19時45分からのディナーに先立ち、ギャラクシー・ラウンジでまずはドリンクとカナッペがふるまわれ、マジシャンのショーや、小川クルーズディレクターのトークと続きます。
そしてキャプテンが登場しました。前回2011年のクルーズの時には浅井キャプテンの補佐でスタッフキャプテンでした。

挨拶の後は恒例のオフィサー紹介です。若いオフィサーを見ると「ウンウン、偉くなったねぇ」と思ってしまいます。

盛況のうちにパーティーは終了しました。このあとメインダイニングに移動する際、カジノのあたりで私のホームページや夫のブログの読者だという女性に声をかけられました。赤いドレスを着ていたのでそうかなと思って声をかけてくれたそうです。
突然の出来事で名前を伺うことも出来ませんでしたが、この素人乗船記を読んでいる人がいると思うと少々緊張します。とりあえず夫とダイニングに突入しました。今晩は飛鳥クルーズ25周年の記念メニューということで期待が高まります。

【画像はクリックで拡大】
Amuse

Challandais Duck and "KUJO" Green Onion Mousse

シャラン産鴨と九条葱のムース
Appetizer

Tuna and Scallop "KOUSHI" Style, Variety of Condiments

鮪と帆立の格子造り 薬味のパレット仕立て
Soup

Homard Consommé Royal, "WAFU" Style

オマール海老のコンソメ 和風ロワイヤル
From the Sea

Pan Fried John Dary, "UME" Flavored Original Olive Oil Dressing

マトウ鯛のポワレ
飛鳥オリジナルオリーブオイルを使った梅風味のドレッシングを添えて
Sherbet

"KINTOKI" Carrot Sherbet

金時人参のシャーベット
Main Course

Grillled "KAGOSHIMA KUROGE WAGYU" Loin with "SANSHO" Pepper Sauce, Porcini Mushroom and "KITAAKARI" Potato Gratin

鹿児島産黒毛和牛ロースのグリエ 山椒ソース
ポルチーニ茸とキタアカリのグラタン
Dessert

RIpe Chestnut Cake with "KUROGOMA" Ice Cream

豊熟した栗のケーキ まろやかな香りの黒胡麻アイス
冒頭には瀧総料理長の説明がある位力の入ったもので、料理はどれも凝っていて美味しかったです。メインディッシュの黒毛和牛は絶品でしたが、山椒ソースはもうちょっとピリっとしていても良いかと思いました。
最後はエスプレッソで締めました。ところで、頂き物でそれに見合う料理を作れずに飲みそびれていたシャトー・ラトゥール(赤ワイン)2001年がずっと家で眠っていたのですが、それをこのクルーズに持ち込みました。最初のフォーマルである今晩飲むのかと思いきや、夫の意向でお預けとなりました。
今晩のショーの人はあまり好みではないので、パスしてダンス会場に行きました。ワルツとタンゴの比率が高いようで、合間に流れる気軽なブルースとジルバを数曲踊って引き揚げました。
帰りにアスカプラザを通ると、ラグーナトリオが演奏をしていたのでよくリクエストする「TOP OF THE WORLD」をやってもらいました。アスカプラザはクリスマス気分が満載です。

ちなみに、部屋のドアもちょっとだけクリスマス装飾をしています。戻るなりあっと言う間に(何度着ても慣れない)装束を解いて、23時頃寝てしまいました。