23日目 12月31日(木) パペーテ 出港 17:00 日出5:26 日没18:35
寄港地情報入国審査言語英語通貨港の位置ツアー発時シャトルバス
-フランス語少しセントラルパシフィックフラン客船ターミナル8:10 ~サービスなし
航海情報天候気温正午位置風向風速ジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
晴れ28.0℃17-32S 149-34W北東2m/s--10km10km321周174km
船内情報講演等イベント他船の揺れプール
-ボン・ヴォヤージ/NYK紅白歌合戦~2016年カウントダウンスペシャル~なしノーマル
ダイニングランチ(6F)ランチ(11F) リド夕食ドレスコードディナーギャラクシーラウンジ(21:00)
他人丼洋食ラーメンセットカジュアル洋食三遊亭金八 年越し落語会
7時の目覚ましで7時半に起床するとゴージャスな日差しの朝でした。ジョギングはゴハンの前に済ませてしまおうと夫に提案しました。
支度を整え8時過ぎに下船すると、歓迎音楽隊の人々がスタンバイしていました。日差しが強く体力を消耗しそうです。
まずは海沿いの公園を走ることにしましたが、工事中の場所がありすぐに外に出されてしまいました。ということで普通の道路の歩道を走りましたが、道を渡ろうとするとすぐに車がウィンカーを出し止まってくれるのは流石でした。

20分程行くと陸上競技場があったので、夫の希望によりトレーニングすることにしました。「Stade Willy Bambridge」と書いてありました。

400mぐらいに見えたので、5kmと思い12.5周することにしました。が、出来上がりのタイムを見ると気持ち短かった模様です。張り切ってスピードトレーニングをした夫も1000m×3本のつもりでしたが、タイム的に「オレは急に強くなったのか?」と驚いたようで、どうやら1周は中途半端な360mぐらいだったみたいです。
港に戻ってくると自動車船ウィルヘルムセンの「TIJUCA」が入って来ており、その向こうに昨日寄港したモーレア島が見えていました。
暑くてもうダメ、やっと飛鳥Uが見えて来てホっとしたのですが、「足りない」と突き抜けてフェリーターミナルの方まで延長となりました。車ごと新年をモーレア島などで迎える人が結構いるみたいです。
1番乗り場から出る「TEREVAU」はモーレア島まで25分、4番乗り場の「AREMITI6」は35分かかるそうです。飛鳥Uは昨日ゆったりと2時間半近くかけて渡って来ました。
隣には「Base Navale de Papeete(パペーテ海軍基地)」があり、とても南太平洋的なバナーが飾ってありました。
門のところから軍艦「F731」が見えいました。後日調べたら「Prairial」(プレリアル)というフリゲート艦でした。

パペーテジョギングを堪能し、9時半になるちょっと前にフネに戻りました。ちょうど上陸歓迎隊の人々が引き揚げるところで、篭に入っていたティアレっぽい白い花を「ください」と言ったら沢山くれました。とても良い匂いでした。

部屋シャワーでサッパリし、とりあえず汗でビショビショになったジョギングウェアを洗濯機にかけて食事に行きました。11Fのリドは9時半までなので、6Fのザ・ビストロで軽めに済ませました。
さて街歩きに、と下船して何気なく財布のクレジットカードをチェックしたらある筈の場所にありません。こっそり探そうかと思いましたがモノがモノだけに不審な挙動で思い切り夫にバレてしまい、部屋に戻って探すことになりました。結局別のバッグのある箇所に入っていたのですが、どうしてそこに移したのか全然覚えていませんでした。

気を取り直して(私の失態にムっとした夫に機嫌を直してもらって)まずマルシェ(公営市場)に向かいました。寄港地で街歩きをする場合、徒歩圏内にあれば必ずと言って良いほど訪れる施設です。

完全に夏の気候の下、クリスマスの飾りつけがありました。日本では新年を迎えるためクリスマス飾りはすぐに片付けますが、西洋では年明けまでフツーに飾ってあることが多いです。魚はかなりの獲れたて感がありました。

一方の肉類は輸入品なのか、あまり美味しそうに見えませんでした。タヒチで食べるなら魚料理の方が良さそうです。
船内でもらった簡単な地図をもとに、次は市庁舎を見に行きました。
マルシェ、市庁舎とくれば大聖堂も外せないランドマークです。入港の時も見えたのですが、小さな可愛らしい大聖堂でした。
この後はビールを仕入れたいと思い、スーパーに向かう道すがらにフレンチポリネシア議会と、その脇にあった庭園をチェックしました。
庭園というよりも植物園のように植物の説明書きがあって面白かったです。現地語、フランス語、英語の3ヵ国語で記載してあって親切でした。ここで夫は軽い便意を催したらしいで す。
でも我慢出来そうだったので、構わずスーパーに向かいました。買い物カゴはカゴのような、カートのようなハイブリッドタイプでした。
ヌーメアでもそうでしたが、フランス系の国のスーパーはバゲット類(フランスパン)が充実していて関心します。と、ここで夫の便意が再発し、仕方なく最低限の物資(ビール、ツマミ類)だけを調達して港の近くにあるショッピングセンターに向かいました。
スーパーの近くにも気になる教会があり、名前を見ると「Eglise Evangelique de Polynesie Francaise "SILOMA"」と書いてありました。フレンチポリネシア福音教会という意味だと思うのですが、ローマンカトリック(旧教)のイメージのあるフランスにプロテスタントの教会もあるのは意外でした。
朝走った海沿いの道に出ると本船飛鳥Uがいました。蒸し暑くて体力を消耗したので、早く涼しい船内に戻りたいのですがもう1つミッションが残っています。寄港地マグネットです。
みやげ物屋があるであろう港に近いシュッピングセンターを目指しました。朝は気付きませんでしたが、偉そうな胸像があり名前を見たら「Bougainville」と書いてありました。フランスの探検家でブーゲンビル島やブーゲンビリアの語源となった人です。
ショッピングセンターでは日本人がやっているみやげ物屋を探していると、飛鳥の人が「上にあったわよ」と教えてくれたので無事到着したのですが、パペーテというマグネットがなかったので同じ建物の1Fのローカル店に行きました。すると島型のいい感じのがみつかり、更に地元ヒナノビールのロゴTシャツと、お土産に丁度良いモノイオイルの小瓶があったので購入しました。
現地通貨を使い切るどころかTシャツが意外と高くてクレジットカードも使いましたが、良い物が買えて良かったです。フネには14時ちょっと前に戻り、荷物を置いてリドグリルに直行しました。

パペーテ港を眺めながら食べる(好物の)とんこつラーメンは身体に染み渡りました。デザートにはニュージーランド積みの「KAPITI 」というアイスクリームをつけました。

本日の戦利品#1はスーパーで買ったヒナノビール(500ml缶×6本)とスナック菓子、あとはたまたま目に入ったカルフール製のデンタルフロスで2,525XPF(3,280円)です。
戦利品#2はみやげ物屋で買ったTシャツで、割と厚手の生地の上、縫製もしっかりしています。戦利品#3は12本入りモノイオイルで、このサイズはあまり他ではみかけませんでした。合計で4,900XPF(6,380円)でした。
そして寄港地マグネットはタヒチ島を模したもので、パペーテの場所にパペーテと書いてあります。日本円で900円とかなりの高額でした。
15時過ぎ、余力があったのか夫は泳ぎに出掛けました。私は泳ぐと後が面倒だったのでパスし、部屋でのんびりしていました。
街歩きで疲れていても、ボン・ヴォヤージュはやはり別です。出港のちょっと前にプールデッキに赴き、踊りのフルコース(アスカダンス、ダンシングクイーン、ダイアナ、VACATION)で汗だくになりました。
今着なくていつ着るのか、と買ったばかりの夫のヒナノTシャツは、クルーを始め色々な人の目に留まって大好評でした。

ボン・ボヤージュのあとはそのまま12Fに上がって出港ワッチを継続し、17時半頃部屋に戻りました。

シャワーでさっぱりした後は18時過ぎから黄金のビアタイムです。船内で売っている一番搾りのほか、ヌーメアで買った「Number 1」にしました。ツマミは自宅で大事にし過ぎて賞味期限が切れてしまったポップコーンです。
ビールを飲み終わり、ふとテレビの航路図を見ると右舷にはまだタヒチ島が見えていそうだったので7Fに下りていくことにしました。そしてオモテの方に行くとものすごい風でした。

19時15分からはアスカプラザで「大晦日に第九を歌う」催しがありました。この日のために河野先生(声楽)、門先生(ピアノ)の指導のもと7回の教室があり参加者は練習を重ねたのでした。歌いやすいよう歌詞は日本語でした。

個人的にはドイツ語の方がと思いますが、大晦日に飛鳥U船上で聴く「歓喜の歌」はなかなか良かったです。ゴハンの時間まで微妙に時間が空いてしまったため、フォトショップで現像の注文をしたりして時間を潰しました。
本日の夕食は洋食です。白ワインを飲むことにしました。
Amuse
スペイン風鱈のコロッケ
Appetizer
魚介のサラダ仕立て 梅のアスピック
Soup
トマトのスパイシースープ
From the Sea
カレイと8種の彩り野菜のココット焼き サフランの香り
Main Course
★祝い鶏のトリュフ入り詰め物 シェリービネガー風味
Dessert
パンデローのタルト 半熟仕立て メープルアイス

このパンデロー(Pão-de-ló)はカステラの原型とも言われるポルトガルの伝統菓子で、2011年の世界一周クルーズでリスボンに寄港した日(5月11日)のデザートでもありました。
一旦部屋に戻って体勢を立て直したあと、21時半からは年越し落語を見にギャラクシーラウンジに行きました。「時そば」と「掛取万歳」で、掛取の方は第九が入ったり本船の名前が出たりと趣向を凝らしていて流石の内容でした。
久々にワインを飲んだせいか猛烈に眠くなり、夫は部屋に戻るなり気絶してしまいました。でもこの後1時間後にカウントダウンがあるためまだ休んでしまう訳にはいきません。年越し用グッズである干支のかぶりものを準備しました。
夫はとりあえず寝かせておき、すっかり新年用の趣となったエンタメトピックス(船内放送)を見つつ待機しました。
時間になったので夫を起こし、アスカプラザに下りて行きました。第25回NYK紅白歌合戦〜2016年カウントダウンスペシャル〜の始まりです。
5Fは混んでいたので、6Fの階段付近に移動して観戦することにしました。白組のトップバッターはエンタメスタッフ中心のSMAP、オリジナルスマイルでした。

対する赤組はナマナがドリカムを歌いました。師匠たちも赤組を応援です。


続いては小林幸子の大仕掛けな衣装と、美川憲一のそっくりさん対決で大変見ごたえがありました。美川さんは思わぬところから登場したため、この時点で周囲はまだ誰も気付いていませんでした。

トリ対決紅組はチーフパーサーのオッキーによる「赤いスイートピー」。「心の岸辺に浮ーかぶー 赤い二引きライン♪」という部分が笑えました。
白組はキャプテンが「ギンギラギンにさりげなく」を歌いました。激務ゆえ仕方ありませんが練習不足感は拭えません。こういう場合は照れてしまうと逆効果だと思います。

このあとはラグビー日本代表の五郎丸選手が登場し、ゴールキック(コンバージョンキック)のルーティーンを披露し会場を沸かせました。

そして皆で第九を合唱しました。とにかく盛り沢山であっという間にカウントダウンに突入しました。2015年もあと1分足らずです。
「6、5、4、3、2、1、0 ! Happy New Year !
飛鳥Uの船上で新年を迎えるのは2008年以来でやはり格別です。サルを夫に被せて尻尾を装着しました。
除夜の鐘を突く企画もありました。杵でつくと「ゴォォォ〜ンン〜」と音が鳴ります。中の人はさっきの美川憲一だった人でした。
かぶり物のおかげであちこちから声がかかりご満悦の夫でした。五郎丸選手の桜のジャージは白いシャツに赤いテープを貼り付けたお手製だそうです。
あー面白かった、流石飛鳥Uの盛り上がりは一味違うと満足して0時15分頃引き揚げました。この時点ではまだメインダイニングで年越し蕎麦を提供していたのですが、すっかり忘れて戻って来てしまい、気付いた時には終わってました。
何気なくテレビをつけると洋画で「ナイト・ミュージアム」の最新版、エジプト王の秘密を放映していたため、つい見てしまいました。
ストーリー的に途中で止められず、結局最後まで見てしまったため寝るのは1時半になりました。フネはイースター島に向け東南東(113°)に針路を取っていました。