51日目 1月28日(木) 終日航海日 日出5:15 日没21:01
航海情報天候気温正午位置風向風速ジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
11.0℃50-32S 056-56W北西10m/s23周--10km747周404km
船内情報講演等イベント他船の揺れプール
月尾嘉男「捏造される歴史」-あまり揺れない水張りなし
ダイニングランチ(6F)ランチ(11F) リド夕食ドレスコードディナーギャラクシーラウンジ(19:30 / 22:00)
韓国風雑炊クッパ洋食ステーキセットフォーマルフレンチ情熱のラテンギターナイトパートU
早起きしたらフォークランド諸島が見えるかも、と気合の7時に目覚ましをかけてありましたが、前夜ゴハンから戻るやいなや気絶してしまった夫が十分過ぎる睡眠から目覚めてゴソゴソと活動を始めました。
耳障りなゴソゴソ音に無理矢理起こされてしまったため、仕方なく起床して外に出てみましたが霧で何も見えません。
特に案内放送もなく、近寄る気配もないので島が見えることはないでしょう。紛争の地を見てみたかったのに残念です。たまたま島にハパック・ロイドの客船「ブレーメン」が入っていました。わざわざ(元フロンティア・スピリット)とカッコ書きが付いているのは飛鳥Uの親会社、日本郵船が建造に関わったフネだからでしょうか。

いつもより1時間早く起きたので、食事も8時前に行きました。好物のハムステーキがあり、しかも焼き立てパンのアーモンド餡(マジパン)も来てラッキーです。

夫が取って来たものでBLTサンドを作り始めました。
出来上がったら写真を撮りたかったのに、出来た瞬間に齧ってしまいました。角付近に迷いのない齧り跡があります。
今日の船長の定時放送のトピックスは対蹠点でした。いわゆる地球の裏側のことで、横浜(35-27.2N、139-38.9E)の対蹠点は35-27.S、40-21.1W(経度は180-経度で求める)の大西洋上でした。

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パームコートでいつもの画像整理などのPC作業をしました。早起きした分、たっぷり時間がありました。
10時からの月尾嘉男氏の講演「捏造される歴史」は部屋のテレビで見ました。北米大陸最高峰の山の正式名称が、昨年マッキンレー山(Mt.McKinley)からもともとの名前であったデナリ(Denali)に変更になった話などなかなか興味深い話が多かったです。
また、スペインとポルトガルでこの経線からこっちはスペイン領、こっちはポルトガル領にするというトルデシーリャス条約(1494年)というものがあったとわかり、南米大陸でどうしてブラジルだけがポルトガル語なのかの謎が解けました。
ダンスはウォームアップでA面からB面までを他の人と踊る練習があり、みなとみらい(から)のご主人と踊りました。2011年来のお付き合いですが、踊るのは初めてです。陸でサークルに入っているだけあって、リードがとてもソフトでした。
ゴハンの前に、イグアスツアー中のメインディッシュに「牛肉」か「魚(ピラルク ー)」のどちらかと食べるかというアンケートを求められていたので、ツアーデスクに提出しました。注文時の手間を省くためでしょうが、ちょっと早過ぎ感があります。

同じ時間に本船のパティシエによる「飴細工デモンストレーション」があったので、しばし見学しました。

御飯物 韓国風雑炊クッパ
蒸し物 白菜韓国巻き
汁物 野菜汁 香の物
デザート みつ豆

食堂の入口でたまたま出会ったので、みなとみらいご夫妻とご一緒しました。
ピアノ練習は1時間弱で夫より先に切り上げ、早めに走る準備に入りました。と、言うのも今晩はフォーマルで、何を着ようかずっと悩んているためです。ラクなドレスと思ったのですが、意外と寒いので着物にしようかとか、着る物のことで悩むようになるなんて、まるで自分ではないようです。
でも着物にした場合、17時ぐらいから用意を始めないとアペリティフタイム間に合わず前回怒られたので、走ってシャワーを16時頃に終わるには14時半にはスタートしないと、と逆算しました。それ程寒くなさそうなのでデッキで走ることにし、下にタイツを履いたら少し暑くなってしまいました。
時々デッキ走で一緒になる福岡からの女性に3回ぐらい抜かされつつ、無事久々のデッキを10km走り切りました。右のもも裏が痛かったのが、走ったら少し良くなったような気がしました。
夫の分も大浴場に行く準備をし、夫がマシンで走っているジムに届け、大浴場で汗を流すよう仕向けました。もし着物を着ることにした場合、シャワーの湿気が残りそうな気がしました。
大浴場からの帰りは本船のまわりの霧が特によく目立ちます。船首のマストもファンネルも白く霞んでいました。16時過ぎに戻ってとりあえずビアタイムにしました。


CAPE HORN Pilsen

BEAGLE Golden Ale

AUSTRAL Calafate Ale

飲み終わってもまだ迷っていましたが、夫がグレーのアスコットタイと渋めの装いにするというので、ではやはり着物にということで17時20分より準備を始めました。夫はさっと出来上がり、することがないと図書室に行きました。すると同じく奥さんが部屋で和装に苦労しているという知り合いのご主人と会って、話込んだらしくなかなか帰って来ませんでした。
私は例によって汗だくになりながら着付けを進め、ところどころやり直しの後戻りはあるものの、少なくとも前回よりはしっかりと着物部を着られたような、そして帯の所で夫が戻って来たので助けてもらい、若干緩めだったものの前回よりはうまくいったような、しかも時間が短かったような気がしました。
ということで、無事19時過ぎにアペリティフの11Fパームコートに行くと、またも賞賛の視線を勝手に感じ、気分よくエンタメクルーのおしゃれ番長とルンバを、ダンスのアシスタントの北山先生とブルースを、ドクターとワルツを踊りました。夫も(写真だと)乱暴に見えるリードでエンタメの女性とジルバを踊っていました。
11Fのアペリティフタイムは19時半でお開きになるので、一旦部屋に戻って態勢を立て直しました。日没まではまだ1時間ちょっとあります。
5Fのダイニングの前は昼間にパティシエが作った飴細工が飾ってありました。右上の白鳥を作るところを見ていました。

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このところ夫が夕食時のお酒をセーブするようになってしまってつまらないのですが、仕方なくダイニングではビールだけにしました。メニューは夫がすべて★印のおすすめを選択しました。
Amuse

Iberico Pork Rillettes
イベリコ豚のリエット
Appetizer

Flatfish Mille-Feuille Style with Tomato★ 平目のミルフィーユ トマトのコンサントレ

Sautéed Ris de Veau リードヴォーのソテー
Soup

Bouillon with Mushroom and Pancetta 茸とパンチェッタのブイヨンスープ★

Vegetable Potage 野菜のポタージュ(サンセロワーズ)
From the Sea

イサキのグリル リゾーニと共に
Grilled Three Line Grunt with Risoni

リゾーニとは米粒の形をしたパスタで、魚の下に敷いてありました。
Sherbet

パイナップルシャーベット
Pineapple Sherbet
Main Course

仙台黒毛和牛サーロインのシャリアピンステーキ★
KUROGE WAGYU Beef Sirloin Shalyapin Steak

これは総料理長こだわりの逸品で、流石に美味しかったです。
Dessert

Mousse of Cassis and Mango Jerry, Yogurt Ice Cream カシスムースと果肉たっぷりマンゴーゼリー ヨーグルトアイスと共に★

Griotte Cherry Chocolate Cake グリオットチェリーチョコレートケーキ

Petits Fours and Espresso

二人での食事だとつい巡航速度で食べてしまい、終わるとテンポ良く次を持って来てくれてしまうので、これだけの料理を1時間半で食べ終わってしまい勿体ない限りです。洗濯物は着付け前にかけてすっかり忘れてしまい、今頃乾燥機に詰め替えました。
部屋に戻ってもまだ21時20分と、ショーまで40分もあります。そこまでこの衣装で待つのは面倒…と装束を解くことにしました。
着物は着付けも面倒ですが、後片付けも面倒です。まず汗を飛ばしてたたむのは明日にします。とりあえずこのクルーズのフォーマルで2回着物を着ることが出来たので、気持ち的には教室代も着物代も半分ぐらいは減価償却した感じです。
外は凄い霧で、前回2011年のトランス・アトランティック(大西洋横断)を思い出しました。

23時頃、それまで明るく照らされていた7Fのプロムナードデッキがふっと暗くなり、あたりも暗くなりました。

GPSデータロガーは休まず緯度経度を記録し続けています。電池は1日に2回、12時間ぐらいで交換しています。
本船の速度は14.1ノットになっているのは、霧の中のため警戒しているからでしょうか。次港ブエノスアイレスまであとまる3日間終日航海日です。
フネは毎日北上しているので、最高気温が毎日5℃ずつ上がっていく感じです。珍しく1日の記録(日記)を当日中に書き終わりました。