32日目 1月9日(土) 終日航海日 日出7:53 日没21:36
航海情報天候気温正午位置風向風速ジョギングデッキマシン陸上合計デッキ累計距離累計
晴れ22.0℃29-26S 100-02W南8m/s23周--10km494周249km
船内情報講演等イベント他船の揺れプール
尾崎洋子「あと、ちょっと上手に書ける字の話」南米デッキディナー小さいうねりによるゆらゆら振動ノーマル
ダイニングランチ(6F)ランチ(11F) リド夕食ドレスコードディナーギャラクシーラウンジ(19:00)
冷やし蕎麦洋食-カジュアル多国籍-
やはり、今朝も船長(の8時50分のブリッジからの定例放送)に起こされるまでぐっすりと寝ていました。時刻改正の影響も多少はあります。
起きて身支度のためノロノロと洗面所に行くと、ドアの下の部分からカードが差し込まれていました。開封すると本船からのバースデーカードでした。「お誕生日おめでとうございます。飛鳥Uの船上で迎えるお誕生日が思い出に残る一日でありますように。」とキャプテンのサインがありました。
ここの所最近キャプテンに起こされるまで寝てしまうと、かなりの確率でいきなり食欲が出ずビストロに行っています。
食べ終わると夫がトイレで部屋に戻ってしまったので、ヘアカットの予約をするために12Fに上がりました。美容師さん達は常駐しているのですが、理容師さんがイースター島から乗って来たのでやっと夫が散髪出来ます。と、思ったら皆同じことを考えており、予約を取れたのは10日も先の19日になりました。同じ時間に私のカットの予約も入れておきました。
部屋に戻るとテーブルにプリザーブドフラワーの箱が置いてありました。宛先がMr&Mrs ○○だったので、何かと思ったらJTBの担当の人からのバースデープレゼントでした。本船乗船客シェアNo.1のJTB、思いがけず可愛いプレゼントをいただけてウレシイです。今日は午後以降のスケジュールがタイトなので、この時間に走っておくことにします。

そして走る支度をしていたらノックの音がしてハウスメイドのジェーンさんでした。ハッピバースデーと言われ、ボトルワインを渡してくれました。カードを見たらホテルマネージャーからでした。長期クルーズ中に誕生日があると嬉しいことが多くあるようです。

11時からのダンス教室には夫だけ行ってもらい、その間に気持ちよくいつもの23周を走りました。走り終わった帰り、いつも夕方のジョギング中にデッキで会う知り合いとすれ違い「あれもう走ったの」「デッキディナーに備えて…」「そうかー(納得)」。一方夫は何故奥さんがいないのか何人かに尋ねられて疲れていました。
久々に髪を部分染めしてから、シャワーでさっぱりした後はインフォーマル弱ぐらいの格好で11Fのビスタラウンジに向かいました。乗船してから1ヶ月ぐらいの間に200泊、300泊、400泊と節目の泊数を迎えた人達が招待される泊数記念パーティーに招待されているのでした。
いつも色々なことに遅刻気味なので、今日は開始10分前に行くとまだ半分も揃っていない感じでした。そのうちスパークリングワイン等が配られ、デザートプレートが出て来ました。でもお酒には合わないです。
2011年の世界一周で一緒だったご夫妻が2組近くの席に座り、ほどなくキャプテンの挨拶が始まりました。乾杯をした後はオフィサー達が巡回し、キャプテンとの記念撮影もありました。
チーフパーサーの女性も回って来たので、皆で「到着時のアナウンスで噛むことがあってハラハラする」とツッコミを入れて盛り上がりました。

ちなみに2018年11月にアスカクラブ会員特典の変更があり、このパーティーは実施を見合わせる(=廃止?)ことにしたそうです。かわりに本クルーズ中に有効な5,000円分のオンボードクレジットがもらえます。会員同士の社交の場でもあったのでなくなってしまったのは残念です。
予定通り30分で会は終わり、14時からのティータイムが「優雅な午後の日本茶」ということでおかき類をつまみました。
休む間もなくブリッジ教室に向かいました。16-18点の時のNTオープンで、ビッドよりもプレーが難しくなってきました。夫が混乱しています。
帰りがけにプールサイドを覗くと、デッキディナーの設営の真っ最中でした。この後夫はまだ済んでいなかったジョギングに出掛けました。今晩のデッキディナーは「ポリネシア」「クリスマス」に続く3回目でテーマは「南米」です。1回目は植木等、2回目はサンタクロースを意識した衣装でそこそこウケた夫ですが、「仮装はもうマンネリだ」と今日は乗り気ではありません。
知り合い達の期待が高まっているため、妻としては引くに引けず、叱咤激励をして何とか怪しい南米人風に仕上げることが出来ました。ホテルマネージャーからこの日のために立派なつけヒゲをプレゼントされていたので、これも生かさなくてはなりません。
ちなみに、今日のデッキディナーで怪しい南米人に扮した夫に対し、自分は何を着るのかとても悩んだのですが16年前に友人と訪れたイグアスで買ったアルゼンチン、ブラジル、パラグアイの旗が入った「3国国境訪れました」Tシャツと麦わらの中折れ帽で何とか切り抜けました。
夫は衣装が決まってもまだ乗り気でないのか、ちょっと斜に構えていたので18時の開始から少し時間を置いて二人で出かけました。日差しがまだ強いせいか予想に反し大混雑ということはなく、運よく2011年の時の知り合いのテーブルに滑り込むことが出来ました。
ホテルマネージャーは海老を焼いていました。見事などろぼうヒゲとソンブレロ(メキシカンハット)で怪しさ満点です。

座るところを確保出来たら安心してゴハンを取りに行けます。ブラジルのシュラスコ(バーベキュー)と瓜を細工して国旗を模したものを見つけました。

デッキディナーの時はビールやハウスワインやアスカサケが飲み放題です。ゴハンの第二弾を取りに行くと折り良く子豚の丸焼きが解体されるところでした。

こんがりと焼けた子豚ギャー手際よく解体
熱心に見守り「一番美味しいとこ下さい」と言ったら「そりゃもうここしかないです」と頬の皮の部分を取ってくれました。お皿の上でソースのように見える茶色い部分です。パリっと焼けていてますますビールが進みました。
30分程経ってようやく落ち着き、夫にスイッチが入ったようです。怪しい南米男姿でリドカフェ方面に練り歩きに向かいました。外の眩しさと熱気とうってかわり、涼しく快適で落ち着いた雰囲気でした。
19時を過ぎると音楽が始まりました。本船のバンドのほか、ゲストによる揚琴の演奏やオペラ歌曲など盛り沢山でした。
もちろん恒例のエンターテイメントクルーによる寸劇もあります。チーフパーサーのオッキーの熱演が光りました。
いつまで経っても弱まらない日差しのせいか、テーブルには人がいなくなりました。あと残り15分というタイミングでダンスタイムとなりました。
待ってました、とプールに近寄って皆でアスカダンス(エイキーブレイキーハート)や、アスカサンバ(ダンス教室で習った)のステップを踏みました。
明るいので終わるのが勿体ないのですが船には船の都合があります。最後のドリンクを飲み干している最中にどんどん片付けが進んでいきました。
知り合いと一緒だとつい勧められるまま飲み過ぎてしまいます。部屋に戻って航路図を見ると当直のチョッサー(一等航海士)が苦心して揺れないようコースを取っていたようでした。と、ここで明日のインォーマルにバースデーセレモニーをするので、一緒に食べましょうと誘ったご夫妻からそのことに関して集合時間等についてリコンファームの電話がかかりました。
電話に近かった夫が応対したのですが、予期せぬ内容にしどろもどろになってしまったのに腹が立ったらしく、電話を切ったあと「食事が何回目かなんてどうでもいいんだよ。オレは誰の誕生日も興味ないんだ!」と暴言を吐いたまま気絶してしまいました。あまりの言葉でしたが、私もほぼ同時に気絶してしまいました。
次に気付いて時計を見たら23時を過ぎてたので、2時間以上爆睡してしまったようです。慌てて洗濯物を回収し、見るとはなしに次の寄港地のビデオをぼんやりと見ていました。
次はお腹が痛くて4時頃に目が覚めてしまい、ふとNHKワールドを見るとちょうど大相撲初場所の初日が終わったところでした。
なんと天覧相撲で天皇皇后両陛下が退席なさる所を見ることが出来ました。こいつは春から縁起がイイです。
外はと言うと真っ暗な南太平洋は少し雨が降っているみたいです。このような場所で日本のテレビを視聴することが出来るようになろうとは、30年ぐらい前には考えられないことでした。