2018世界一周クルーズ Google Earth用データ

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2018世界一周クルーズデータ_ver0.02018/09/30211KB

2011年と2015年に苦労したのに懲りずにGPSデータロガーで世界一周航路のログを取得する

再び名機DG-100を持ち込むことにしました。この機械は電源を入れると30秒ごとに延々と

のような緯度経度時刻の点点のデータを記録し続け、繋げると世界一周の航路が出来上がります。単3電池2本で20時間ぐらい稼動するので、通常のロギングには十分過ぎる電池持ちなのですが、何日も走り続けるロングクルーズでは必ず電池交換が必要になります。1日2回の交換はかなり面倒なのがネックですが、2015年に追加購入した本体のバックアップ機のほか、予備電池と予備充電器も持ち込んで頑張ることにしました。衛星からの電波はほとんどの地点でベランダに出していないと捕らえないため、外に出して防水バッグに入れ強風で飛ばないようヒモ付きの洗濯バサミでテーブルと固定します。3月25日に横浜で電源を入れるとほどなく衛星捕捉の緑のランプが点滅を始め、今回もまた後戻りの出来ない戦い(か?)が始まりました。

クルーズ中の作業(2015年とほぼ同じ)

備えあれば憂いなし

5月14日朝、定例のバルコニー撮影のため外に出てロガーをチェックすると余裕だった筈のメモリーランプが「メモリー一杯」と青く点灯していました。南極南米ワールドクルーズの時もホノルル〜横浜間で似たようなことが起こりましたが、その時は「残量僅か」の青ランプ点滅だったのでログデータは途切れませんでした。今回は昨晩チェックした後どこかの時点から記録出来なくなっていました。

【画像はクリックで拡大】
とりあえずデータを吸い出しメモリーを空にしてまたセットすれば良いと思い、Win10機に繋いだのですが何度やっても「Open COM Port Error」になりPCがDG-100を認識しません。DG-100は「USB-シリアル変換」を経てPCに読み込まれるのですが、この読み込みのためのチップ(PL2303)はWindows7までしかサポートされていませんでした。これをWin10で使うため先人に倣いパッチを当ててあったのですが、これの不具合かと再パッチを当ててもダメでした。
一瞬パニックになりましたが、ここは「こんなこともあろうかと」準備してあった代替機の出番です。設定値を見ようとWin10機に繋いだところ問題なく認識し、30秒ごとにログを取得する設定になっていることを確認してからバルコニーにセットしました。さて、問題のメモリー一杯の方ですが電源を落としたり、勝算もなくPCを再起動したりと悪あがきしましたが相変わらずの「Open COM Port Error」で、ビルバオからダブリン到着前の西ヨーロッパ航行のデータは救い出せないのかと諦めかけました。
が、ふと夫用に持って来ているWindowsXPのマシンの存在を思い出しました。Microsoftのサポートが切れ、バッテリーの持ちも悪いですが、スタンドアロンとしてメモ帳でブログの原稿を作る分にはまだまだ現役です。ダメ元で繋いだところごく普通に認識され、データを吸い出すことが出来ました。アムステルダムのエイ水路やハンブルクのエルベ川を航行するデータを救出できました。
今回の故障も30秒ごとに設定してあったログ間隔が、何かのはずみ(ガタっとした振動?)に毎秒に設定変更されてしまったためでした。まだしばらく使えたかもしれませんが、旅行用のPC(Win10)に認識されないのは致命的だったため、2008年秋に購入した初代DG-100機は10年近い活躍の後、役割を終えました。この間世界を2周、ケープタウン(南アフリカ)からノールカップ(ノルウェー)まで北上したり、南極大陸に目と鼻の先まで近づいたりと大活躍でした。

データ加工方法

使ったツールは2015年と同様です。Google Earthの仕様が変わったのか、何度やっても読み込んだウェイポイントが何かの拍子に1つめを除いて消えてしまうため、理由がわからず苦労しました。これは時刻属性が邪魔をしていたようなので、EXCELの文字列操作関数で切り貼りして排除したらうまく表示出来るようになりました。
  1. DG-100の付属ソフトでトラックデータを汎用的な「GPX」形式に書き出し
  2. 明らかなノイズ(エラーデータ)を特定【GPSprune】しメモ帳で取り除き
  3. ポイント数が多過ぎるので55%ぐらいに間引き 【GPSprune
  4. トラックデータのみのKML(Google Eargth用データ形式)作成 【轍 Wadachi
  5. Google Earthで4.を読み込み入出港データを入れて乗船記TOP用のKMLデータ書き出し【Google Earth】
  6. 0時、12時、入出港時刻等を現地時刻に補正(結構面倒)。これはクルーズ中にやっておけば良かった 【Microsoft Excel等】
  7. 時刻をもとに、手動でウェイポイント(イベント、タイムスタンプ等)を生成(時刻のデータは取り除く)。イベント、タイムスタンプでファイルを分けておく【メモ帳】。
  8. Google Earth上の5.のデータに7.のwptデータを読み込み、ウェイポイントの色と形状、トラックデータの色を適宜変更
  9. サイズ圧縮のためKMZ形式で保存しアップロード

データのダウンロード方法(google Chromeの場合)

◆「2018世界一周クルーズデータ_ver0.0」をクリック

◆下の表示が出たら適当な場所に保存

◆上の表示が出ない場合はC:\Users\ユーザー名\Downloadsに保存されている(場合が多い)

◆ダウンロードした「2018asukaworld_0.0_kmz」のファイルをダブルクリックするとGoogle Earthが起動される

◆フォルダ構成
  チェックを外すと表示されなくなります

◆Google Earthをインストールしていない場合はまず ==> Google Earth ダウンロード

備忘録

  • 今回の最低気温は5°C、最高気温は35°ぐらいと思われるが、直射日光が当たっている時は50°超えていたかもしれず、それが故障の原因だったかも。もし次回があったら百葉箱のように日光を遮る覆いが必要かも?
  • ver0.0 (2018/9/28) 全ルート/入出港情報/ビュポイント/イベント情報/タイムスタンプ