サファイヤ・プリンセス メキシカン・リビエラクルーズ乗船記 (2009年4月2日)

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6日目 カボ・サン・ルーカス 入港7時 出港14時
朝8時ちょっと雨に起きるとカボ・サン・ルーカスに入港済みでした。ここはテンダーボートによる上陸なので、HAL「ラインダム」の後方に投錨したようでした。
朝食に出かけようとドアを開けると、2日前にランドリーサービスに出した洗濯物が仕上がって戻って来ていました。本船は外国船には珍しく船内にコインランドリー(laundromatと表記)があるのですが、このキャビンには無料サービスが付いているので出していたのでした。

本日も朝食は14F「ホライズン・コート」にしました。私は昨晩の14オンスリブ・アイステーキのダメージが大きく、思わずお粥に逃避してしまいました。

9時半には上陸しようと4Fのテンダー乗り場に行くと、下船ラッシュの第一陣はいなくなっていたので、優先乗船券を使うまでもなく普通に列に付きました。

テンダーが丁度満員になるところで「あと二人なら乗れますよ!」と言われたので、大人数のグループを何組か抜いて2Fの操船席のすぐ後ろの見晴らしのいい席に乗船出来ることになりました。
タグは乗り場を離れた後大きくぐるりと反転してカボ・サン・ルーカスの港に向かいました。本船のテンダー乗り場は、4Fから階段で1フロア分降りてから乗船する仕組みになっているのが良く見えました。

絶景ですカッコいい〜大分遠くなりました

「ラインダム」の後方を廻りつつ、もうすぐ港に着きそうです。「ラインダム」の真後ろの姿と言うのもなかなか見られるものではありません。
「ラインダム」は1994年就航の55,819トンで、全長は「サファイヤ・プリンセス」の約2/3、200mとコンパクトで美しいフネです。オーシャン・ライナーの様な姿のホーランド・アメリカ・ラインのフネにはいつか乗ってみたいと思っています。
テンダーを降りてほぼ予定通りの9時35分に上陸しました。「ラインダム」との同時入港なのでかなり賑わっていました。
カボ・サン・ルーカスはメキシコ屈指のリゾート地で華やかな雰囲気がありました。のみの市を冷やかした後、港沿いにダウンタウンの商店街の方へぐるりと回ってみることにしました。マサトランに比べかなり物価は高いようです。
客船から降りた西洋人が多く、陽気な雰囲気です。青い空とリゾート地の雰囲気、それからクルーザー群はとても優雅な感じでしたが、声をかけてくる売り子は貧しいんだろうな〜と思うと複雑でした。
港の端まで歩き、エアコンの効いた建物に入って、予ねてより探していた夫のタキシード着用時用の腕時計をチェックしてみることにしました。「これは上品でカッコいい!」と思った時計があったのですが、ここの商品はすべて値札が付いていませんでした。この風格はとても買えないであろう値段だと思ったので、敢えて尋ねませんでしたが、帰国して調べたところ「Breguet(ブレゲ)」というスイスのブランドのClassiqueシリーズ「5707BA/12/9V6」で、お値段は驚きの数百万円でした。そりゃ良く見える訳だよ…と思いました。
この辺りの建物や店はとても綺麗に出来ていて、昨日いたマサトランとは別の国の様でした。日本食も人気のようで、寿司はもちろん普通の日本食レストランも数件見かけました。
テンダー乗り場まで戻るため歩いていると「亀の笛」やら銀製品を売ろうとあちこちから声がかかりました。この写真のメキシコ風の帽子を被ったイグアナとの記念撮影サービスは面白いと思いました(爬虫類は苦手なので遠まきに眺めるだけでしたが)。
結局何も買いたい物がなく、それでも折角来たのに何も買わないのは寂しいと思って、銀の腕輪を買ってからテンダーに乗り込みました。
撮影のため左舷に乗り込むと、今度は「ラインダム」が順光になっていたので、美しく撮影できました。そして本船「サファイヤ・プリンセス」には右舷からアプローチしました。外からひと目で自分達のキャビンがわかると言うのは、なかなか気分が良かったです。


11時半頃フネに到着したので、マサトラン同様約2時間の滞在でした。上陸と言うより、テンダーから見える客船の姿に興奮してしまいました。
あまりにいい天気なので、早く日光浴をしたいのですが日課のジョギングを済ませておかないと時間が押してしまいます。7Fの「プロムナード・デッキ」を走りましたが、船首付近ではクルー達が重たそうなノートPCを膝において、ネット接続の真っ最中でした。本船のテンダーボートも上陸用に降ろしていたので、船尾側が通り抜け出来なかったため、引き返してU字形に走りました。
その後、部屋のバルコニーで読書することにしました。バルコニーは丁度いい按配に太陽が当たっていたので、これは贅沢だなーと1時間ばかり寛いでいました。
ここはパラセーリングが人気のようで、気持ち良さそうに浮かんでいました。上から客船を見下ろすのはまた格別だろうなと思いましたが、防水カメラでないと撮影はムリだなと思いました。
14時15分頃何となく出港したようで、フネが走り出すと猛烈な風が吹き抜けるようになってしまい、残念ながら引き揚げざるを得なくなりました。
もう少し日に当たりたかったので、14Fのプールサイドに行きましたが、結構風が強かったので一番船尾のデッキチェアーに陣取りました。それでも無風という訳には行かず、我慢して本を読んでいましたがそのうち眠ってしまい、結局16時過ぎに部屋に戻りました。
もちろん、帰りがけに「XX Dos Equis」を購入し、ついでにツマミとしてハンバーガー屋からフライドポテトだけもらって来ました。今晩はフォーマルナイトで「ビバルディ」を予約しているのですが、4つあるレストランのうち「ビバルディ」だけは20時45分スタートなので、カナッペだけでは持たないだろうと思ったからです。
いつもはレストランにいる時間なので見られないのですが、今日は部屋から夕日を見ることが出来ました。ビールを飲みながら、カナッペとポテトを食べながら、海を見ながら、大好きなフネに乗りながら本当に贅沢な時間でした。
19時半には正装になって出かけてアメリカ人達のようにポートレート撮影をしてもらいました。袖なしのドレスを着用しての撮影は「セレブリティ・マーキュリー」で経験済みなので、コツを押さえて(腕は身体からちょっと浮かすと二の腕が潰れずに少しだけ細く見えるとか)写されました。夫も以前よりは抵抗なく笑えるようになりました。
写真撮影の長蛇の列を予測して早く出たのですが、思いの他スムースだったので、ちょっと時間が余ってしまいました。音楽を聴くなど時間をつぶしてから、それでも待ち切れず予約より少し早く5F「ビバルディ」に行きました。本日は「Captain's Gala Dinner」です。
5Fにあるこの「ビバルディ」と「サボイ」がその名が表す通り落ち着いた雰囲気のレストラン、6Fの「サンタ・フェ」と「パシィック・ムーン」がやや若向けな感じにしてあるようでした。

Appetizers

  • Crab, Scallop and Shrimp Salad
    Duo of cavier, Papaya Dressing


  • Asparagus with Tomato and Italian Bacon
    Hollandaise Sauce
Soup and Salad

  • Belgian Endive, Boston Lettuce and Tomato(V)★


  • Chicken and Vegetables in Fortified Broth★
Main Courses

  • Red Wine Braised Beef Short Ribs
    Hearty Vegetables, Mashed Potatoes


  • Broiled Lobster Tail and King Prawns with Lemon Butter
    Grilled Asparagus and Rice Pilaf★
デザートは私だけウェイターお薦めの
Chocolate Pudding Pie with Sweet-Tangy Cream
を食べました。本船で今まで食べて来た料理はどれもなかなか美味しかったですが、特にデザートが美味しいと思いました。
メインショーは22時半から「Do you wanna dance?」、見に行こうと言った夫はまたもショーの間中爆睡してしまいました。
23時半からは5F中央の吹き抜けの部分で「Champagne Waterfall(シャンパン・ウォーターフォール)」という催しがあるので、また目覚めた夫を連れて見物に行きました。本船のChief Maître d'Hôtel(チーフ・メートルディー)、フランス人のJacques Ghennai(ジャック)が準備を進めていました。
アトリウムには人と音楽が溢れ、とても華やかな雰囲気の中、合図と共にシャンパンが注がれ始めました。そろそろと注ぎ始めるのかと思ったら、意外と大胆に振りかけていました。
その後乗客にも注がせてくれるので、私達も記念にやってみることにしました。順番が来るとジャックに立ち位置とカメラの位置を教えてもらい、カメラ目線でニッコリ撮影をしてもらいました。
部屋には日が変わってから戻りました。今日もなかなか充実した長い一日でした。この後船はロサンゼルスに向かって戻るだけ、と思うと寂しい感じがしてしまいます。