学科講習
学科講習は以下の日程で行われました。
dmy | AM | PM | ||||||||||||
1月12日(土) | オリ | 航海 | 法規(海上衝突予防法、海上交通法) | |||||||||||
1月13日(日) | 法規(港則法) | 運用 | dmy | |||||||||||
1月19日(土) | 機関 | 常識 | 船舶概要 | 試験勉強 | 終了審査 | dmy |
9時集合の遅刻厳禁と書いてあったので開始10分前に講習会場の「海事センタービル」に到着しました。実技が浦安のコースも同じ会場で同時に開講していたため、それなりに人は集まっていましたが実技が東京湾マリーナのコースは全部で8名。ただし1名が突然欠席したため7名でスタートしました。部屋に入ったらJEISの人がいてその場で視力検査と色盲の検査がありました。自分の受講番号が決まっており、席も受講番号順に決められていました。(だから早目に行って後ろの席に・・・なんて不真面目なことを考えても意味なし)
最初のコマはオリエンテーションで、講習のスケジュールとか一般的な注意事項がありました。また手を動かしたり膝の屈伸をしたりと身体検査の続きみたいなこともやりました。これらが終わると学科講習の講師の先生が登場。
航海>
地学の復習みたいでした。1海里は1.852mで緯度1分のこと、って学校で習ってすごく感動したのにすっかり忘れていました。コンパスのこと、海図の読み方、船位の測定、浮標の種類、日本付近の海流と一気に話が進みました。また速力○ノットの船が○○分走った時の航程は何海里かという様な計算もやりました。内容は面白かったけど慣れない用語があり試験が大変そうだと思いました。以降もそうですが章の終わりに10問程度の小テストがありました。
法規>
海上でのルールには万国共通の「海上衝突予防法」と東京湾、伊勢湾と瀬戸内海で適用される「海上交通安全法」、それから「港則法」の3種類があるのですがそれを順番にやりました。海上ではそのままでは衝突の恐れがある場合右舷側から来る船が「保持船」、左舷側から来る船が「避航船」で「保持船」は針路と速力を維持、「避航船」は減速、後退、右変針のいずれかで避けなければならない、という「海上衝突予防法」の基本中の基本は数年前の釣り船と潜水艦の事故の例を出して説明してくれたためとても興味深く聞くことが出来ました。汽笛の意味だとか「魚ろうに従事している船舶」は結構ステータスが高いだとか、全然知らなかったことを知ることは久々に知識欲が刺激されたのかとてもワクワクして楽しかったです。1日目は「海上交通安全法」までで終了。2日目の午前に残りの「港則法」他をやりました。
運用>
操船の理論、気象などを学びます。錨の種類等もありましたが、錨ってその重さで船を止めているのだとばっかり思っていましたが違いました。錨の尖った部分が砂や泥に潜り込んで引っ掛かって止めているのです。だから底質が岩だったりするとうまくかからず走錨してしまうことがあります。あと船舶の重心が低ければ低いほど安定しそうだと思ったのですが、転覆はしにくい変わりにローリングの周期が早く乗り心地が悪いのだそうです。
最初の週末を終わって>
色々なことを沢山教わりましたが講師の方は「ここは試験に出やすい」とか「昔はこういう問題が出たけれど最近は出なくなった」とか終了審査のポイントを教えてくれるので、そこは間違いなく押さえておく必要があります。テキストの巻末に各章ごとの問題集が掲載されており、試験はほとんどここから出題されるので一度は解いておく必要があると思いました。聞いた時はなる程と思っても、以前に比べ記憶力が顕著に低下しているので2日分の週末の復習とその分の問題集を解いておくことは必須でした。
機関>
エンジンの種類、仕組み、燃料の計算など。エンジンの所は初めて聞くことが多く、なるほどわかったと思ったにもかかわらず頭からサーッと流れ出てしまい終了審査の時青くなりました。
>一般常識
デキストでは「一般常識」「船舶概要」「航海」「運用」「機関」「法規」の順番ですが、重要度が低いのか覚えやすいからか今回の講習では概要と合わせ最後の最後でした。航海に出る時注意すべきこと、海上の気象は急変しやすいこと、4級小型船舶操縦士としての心得などです。確かに覚えるというよりは常識で考えれば推察しやすい内容でした。
船舶概要>
最後に船舶の用途別分類、船体の構造や名称、ロープの種類や係船設備、舵の仕組みなどを教わりました。
3日目の午前中に以上のことをすべて終わり、14時から終了審査です。